自分の気持ちをノートに書き出すのは、今もまだ怖い時がある。

理想とはかけ離れた真っ黒い自分や、情けない、ダサい、臆病な自分と向き合わなきゃいけないもんね。



はじめてノートに書いたのは、仕事をクビになった日だった。

その日まで私は、やったほうが良いんだろうなと思いつつ、ノートを無意識に避けてた。

自分の気持ちをはっきり自覚してしまったら、恐ろしいことになりそうな気がしたから。


でもその時は頭がパンク寸前で、なにか言葉を出さなきゃダメになると思った。



いざノートを開いてペンを持っても、怖くてなかなか書き出せない。

自分で自分のことを、本当はどう思っているかなんて知りたくない。

今、私が何を感じているかなんて知りたくない。

自覚した瞬間、心が砕けて死ぬんじゃないか。


でもこれ以上溜め込んでいても死にそう。

どうしたらいいの?


と思った次の瞬間


私は服を脱ぎました。


脱いだうえにノートを持ってトイレに駆け込む、という謎の行動をしました。

しかも全裸は心許なかったのか、首にセーターだけ引っ掻けた『ちょい脱ぎ』の状態で、下は全部下ろして便座に座り、震えながらノートを書くという、なんと声をかけていいかわからない、シュールな有り様でした。


たぶん、脱衣の勢いを借りて心からもなんか出てきてくれ!!という藁にもすがる気持ちだったんだと思う。

自分の状態をめちゃくちゃにして、どさくさ紛れじゃないと自分の気持ちを直視できなかったんです。


そんで、やっと出てきた言葉が「やっぱり私はダメ」という自己否定で、悲しくなって泣いた。

でもちゃんと泣けて良かった。


あの日の私、よく頑張ったなぁと思う。


自分の感情と向き合っても死なないから大丈夫だよ、と昔の私に教えてあげたい。

ちょっと尻出すくらいで済むよって。


ただ、いくらなんでも錯乱しすぎだろ。

今思い返すとちょっと笑っちゃうもんな…



なんというか、着衣のままノートが書ける人はそれだけで凄いと思う。

皆脱いだりしなかった?

私脱いでムチャクチャにならないと無理だったわ。