見終わったときの率直な感想は
「疲れた」の一言に尽きます。

犯人や動機などの大筋がわかってからも
展開もしつこかったし
物語の軸が見えませんでした。

一般受けしそうな流れに
力業で強引に持って行った、みたいな。

それに、
いろんな伏線が張ってあるように見せておいて
その謎を明らかにしないのは、反則だと思います。

登場人物一人ひとりの
意義や重みが感じられなかった。

ミステリーとしては、
イマイチという気がします。

原作は読んでいませんが、
こんなものではないはずじゃないかな…。

今回は、
星2つに限りなく近い、
星3つです。

〈おすすめ度〉
☆☆☆(なかなか)
「涙なくして観れない」など前評判が高かった分、
期待外れだったような気がします。

母親の気持ちもわかりますが
特に、姉妹の絆の深さには、胸が熱くなりました。

実話を基にした作品とのことで
いい「話」だとは思いましたが
「感動」を安売りするのも
考えものだなぁ…。

〈おすすめ度〉
☆☆☆(なかなか)
少年犯罪に対する司法の在り方について
静かに、深く、読者に問いかけている原作。

それに対して、

扱うテーマを意識してか
話が堅くなりすぎないように気を遣いながら、
映画のほうでは
その問いへの一つの解答を示している。

映画と原作を比べると、そんな感じがしました。
きっと
原作を読んだ後に映画を観ていたら、
物足りなく感じていただろうと思います。

でも、原作にはなかった
映画のあのエンディングは、
心にグッとくる
素晴らしいものだと思います。

原作よりもストーリーをシンプルにして、
エッセンスを抽出しただけのような構成だったのは
あのエンディングを引き立たせたかったからでしょうか。
内容が、ちょっと薄くなってしまった気はしましたが…。

とはいえ、結果的には
僕は、映画も原作も、
それぞれに違った良さがあったと思いました。

東野圭吾ファンの方は多いですが、
皆さん、どのように読んだ/観たんでしょうか??

原作と映画それぞれのファンの方から
「読みが浅い」とお叱りを受けそうですが…。