年初に観た「夜明けのすべて」で心奪われたけど、昨日観た「ディアドクター」であらためて、ああいい俳優さんだなあ…と感じて、果たして何がいいのだろう?と、もやっとした感覚をようやく言語化できそうだと思ったのでここに吐き出します。


因みに本日6月18日は松村さんの誕生日だけど、あんまり関係ないです。


松村さんの演技って、スクリーンの中で成長…と言っていいのか、変化といえばいいのか、をしてるようにみえる。俳優さんは脚本を読んで立体的に人物像を描こうとされて身体を動かしていらっしゃるんではないかと想像するのだけど、やはりそれはどうしても平面的(上手く伝えられないけど、ディスではないです)なものをなかなか超えられないように思ってて。


だけど松村さんの場合、自分の経験というよりかは「その人物」がどういう人生を歩んできたか、どういう思考の持ち主かを掘り下げて考え抜き、その結果で演じられている感じ、というか。映画の中で切り取られたほんの短い時間の中なのにその人物の時間軸があり、それがそこはかとなく感じられて、何か成長しているような感覚を覚えるというか。多分、これが私の感覚で言いたい「平面ではなくて立体的」なのではないかと。


「そこにxx(俳優)さんは居なくて、yy(役柄)でした」という時、多分に憑依的なものを指していることがあるのではないかと思うけれども、そうではないアプローチで役になっているんだろうな、ということを感じるのです。


もちろん同じような俳優さんが大勢いることもわかっていて、特別に松村さんだけの特性という理解ではないのだけど、でもなんだかいいな、と思っているわけです。文脈や行間を読めるって俳優さんとしていいと思うのです。


お誕生日は関係ないと書き始めたけど、20代最後を迎え、ますます本人の経験と自信が増えた時、もっと求めれる俳優さんになるかもですね。期待してます。お誕生日おめでとう🎈㊗️🎈