よくこの場所に車を停めて
君はひとり
時間を潰していたね。

君がいるかもしれない。
そう思っては
空いたスペースに
駐車するようになって。

僕もそこで
ちょっとした時間を
過ごすことを覚えた。

適に人目も避けられて
ほんの少しだけ
職場や家庭の事やらの考え事から
解放される
自分だけの空間ができた。

なるほど。

やけに落ち着く
パーソナルスペースだ。

そこには桜の木があって
春には沢山の人目を楽しませてくれるし

暑い時にはうまい具合に
日差しを遮ってくれる。

その桜の木の下で僕たちは
初めてキスをしたんだ。