目次



レビューっっっ!!!


キング・オブ・自己啓発書との呼び声も高い世界的名著『7つの習慣』
本書では小手先のテクニックで成功しようとする「個性主義」の方法ではなく、自身の内面である人格を磨くことで成功を目指す「人格主義」について述べられており、その人格を磨く具体的な習慣として第1〜第7の習慣が著者により説かれている。

私自身もこの本を何度も読み返し良い影響を受けてきた。
(比喩表現抜きで初めて読んだ時に血湧き、肉踊りました!!!)
しかし、本書に書かれている内容は成功する為の「7つの方法」ではなく「7つの習慣」であり、習慣の1つ1つを頭で覚えたところで一朝一夕で身につくものではない。
繰り返し読み返し、実践していくことで少しずつ習慣化され身に付いていくもの。
「7つの習慣」を真に理解し実践していくには長い時間が必要だが、だからこそ本当に価値のある学ぶべき内容が書かれている本である。



マジでっ!ここがポイント!!

ポイント①
大事なのは「人格」っ!!!
と思うのであれば、テクニックではなく成功する為の土台となる人格を磨く


ポイント②
「自立」で満足するなっっ!!
「依存」から「自立」することで
「私的成功」に至る。
そして自立した個人同士が相互依存することで
「公的成功」に至る。


ポイント③
繰り返せっっっ!!!
絶えず上を目指し、上向きの螺旋階段を登るように成長していく。
自身を最新再生し変化し成長し続ける。



第1の習慣

「主体的である」
自分で「選択」すべしっっっ!!!!
一般的に人格というものは遺伝子、生まれ育った環境、受けた教育、経験などの状況や条件によって決定されると考えられている。
こういった考え方を「決定論」と呼ばれ広く社会にも受け入れられており、本書の中ではこのような特定の刺激に対して特定の反応を示す条件づけを刺激/反応理論と呼んでいる。

しかし、著者は人生における条件付けの影響は大きいことを認めたうえで、「刺激」と「反応」の間には「選択の自由」があり、自身の身に何が起こりどんな「刺激」を受けようともそれによる「反応」は自ら「選択」することが出来ると述べている。

主体的とは自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。人間として自分の人生を引き受けることも意味する。
主体的な人は自身の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることをしっている。

そして主体的な人間は「関心のある事」の中で自身が影響を与えてコントロール出来る「影響の輪」と自身がコントロール出来ない「関心の輪」を認識し、「影響の輪」に働きかける。
「影響の輪」のもっとも中心にあるのは、決意し、約束してそれを守る能力である。
自分自身や他者に約束をし、その約束に対して誠実な態度を取ることが、私達の主体性の本質であり、そこにもっとも明確に現れる。

第2の習慣

「終わりを思い描くことから始める」
さぁ!イメージして明文化せよっっ!!!

自分自身の葬儀をイメージして頂きたい。
そこに参列しているのは誰か?弔辞を読むのは誰か?その弔辞の中であなたの人生について何と語ってほしいのか?
徹底的に終わりをイメージすることで自身の人生における全ての行動の基準となる絶対的な「指針」を作る。

自分がどうありたいか、大切にしている価値観、目指すべき姿、これらをイメージをもとに「ミッション・ステートメント」として書き上げ明文化する。
この「ミッション・ステートメント」形式も中身も人それぞれである。

自分の人生におけるミッションを見出し、意識できれば内面に主体性の本質が出来る。
人生を方向づけるビジョンと価値観ができ、それに従って長期的・短期的な目標を立てることが出来る。
個人の「ミッション・ステートメント」は、正しい原則を土台とした個人の成文憲法である。この憲法に照らして、自分の時間、才能、労力を効果的に活用出来ているかどうかを判断することが出来る。

第3の習慣

「最優先事項を優先する」
やりたい事ではないっ!やるべき事をやれっ!

第3の習慣は、第1の習慣と第2の習慣で身につけた事を実践し、個人的な結果を得る習慣である。
そして、この習慣について本書述べられている事は単純であり、「緊急でないが重要なこと」を行えということである。

私達は基本的に4つの領域のどれかに時間を使っている。
第1領域「緊急で重要なこと」
第2領域「緊急でないが重要なこと」
第3領域「緊急だが重要でないこと」
第4領域「緊急でも重要でもないこと」
活動を決める要因は緊急度重要度である。

私達は緊急な用事には受動的に反応するが、緊急ではないが重要なことをするには、率先力と主体性が要る。
機会をらとらえたり、物事を実現させたりするには能動的に動くことが必要なのだ。
第2の習慣が身についておらず、何が重要なのか、人生において追求する結果をはっきりと思い描けてない人は、緊急の用事ばかりに簡単に反応し、人生の目的からそれていってしまう。

第2領域の「緊急でないが重要なこと」を行うには第3領域と第4領域の時間をけずるしかない。
第2領域の活動には自分から主体的に取り組まなくてはならない。さもないと、第1領域や第3領域にすぐに飲み込まれてしまう。
第2領域の重要な優先事項に「イエス」と言う為には、他の用事がいくら緊急に見えても、「ノー」と言うことを学ばなければならない。

第4の習慣

「Win-Winを考える」
「私」ではないっ!「私達」が勝つっっ!!!

この第4の習慣から公的成功の領域に入っていく。

Win-Winとはなにか?
Win-Winとは、すべての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢である。Win-Winのパラダイムは、人生を競争の場ではなく、協力の場と捉える。

Win-Winの原則は、あらゆる人間関係の成功を築く為の基礎であり、互いに関連し合う5つの側面で出来ている。
5つの側面を順番に見ていく。
①人格
人格Win-Winの土台である。
第1、第2、第3の習慣を身につけ、それがあって他者の個性、望み、主体性を認めることが出来る。
②人間関係
人格の土台が出来たら、その上にWin-Winの人間関係を築いていくことが出来る。
人間関係の本質は信頼である。信頼がなければ出来るのは妥協だ。
心を開いてお互いに学ぶことも、気持ちを理解し合うことも、本当の創造力を発揮することも出来ない。
③協定
人間関係を築ければWin-Winの中身を明確にし、そこに至るまでの道筋を示した協定を結ぶことが出来る。
④システム
Win-Winを支えるシステムがなければWin-Winの精神を定着させることは出来ない。
Win-Winと口で言っても、給与や報奨の仕組みがWin-Loseになっていたらうまく機能しない。
⑤プロセス
Win-Winのプロセスを踏まなければ、Win-Winの結果に到達することは出来ない。第5、第6の習慣がこのプロセスに繋がってくる。

第5の習慣

「まず理解に徹し、そして理解される」
徹頭徹尾共感するっ!!!

私達は他者と話をするとき相手の事を真に理解せず、自身の過去の経験に基づいた自叙伝的な反応をしてしまっている。
これは例えるならば、医者が患者の話をろくに聞かずに診断することなく薬を処方するような事である。

こういった態度をとっていたら相手は理解されたと感じられなくなってしまい、結果として自分のことが相手に理解されることもない。
そこで「まず理解に徹する」為に「共感による傾聴」が必要である。
この「共感による傾聴」を身につけるステップは次のように行う。
第1段階 相手の言葉をそのまま繰り返す
第2段階 相手の言葉を自分の言葉に置き換える
第3段階 相手の気持ちを言葉にする
第4段階 相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする

「共感による傾聴」が身につき相手が理解されたと感じたとき、第5の習慣の後半である「そして理解される」に至る。
これはWin-Winの結果に到達する為にも不可欠である。
第5の習慣が身につくと自分と考えをより正確に、誠実な態度で表現できるようになる。それは周りの人達にもつたわる。
知りうるすべての事実、関係者全員のものの見方を考慮して全員の為になる案を誠意を持って提示していることが周りの人達にも分かるようになる。

第6の習慣

「シナジーを創り出す」
1+1=3以上っっっ!!!

シナジーはあらゆる人の人生においてもっとも崇高な活動であり、他のすべての習慣を実践しているかどうかの真価を問うものであり、またその目的である。
シナジーとは簡単に言えば、全体の合計が個々の部分の総和よりも大きくなるということである。

「シナジーを創り出す」ということは他者との違いを尊重して、第3の案を探すということに言い換えることも出来る。

自分の考えは正しく、相手の考えは間違っていると思い込んでいたらシナジーは創り出せない。
人間は知的、感情的、心理的にも違っている。その他者との違いを理解し、受け入れた上で「私の考えるA案でもあなたの考えるB案でもなく双方が納得いくより良いC案を共に探しませんか?」という態度がシナジー創造に繋がる。
Win-Winを考える動機(第4の習慣)、まず相手を理解することに徹し、それから自分を理解してもらえるようにするためのスキル(第5の習慣)を身につけて初めてシナジーを創り出す相互作用を生み出すことが出来る。

第7の習慣

「刃を研ぐ」
学びっ!決意しっ!実行っ!

第7の習慣はあなたという人間を作っている4つの側面(肉体・精神・知性・社会、情緒)の刃を研ぎ、最新再生させる為の習慣である。

肉体的側面の刃を研ぐというのは、自分の肉体に効果的に気を配り、大切にすることである。身体に良いものを食べ、十分な休養をとってリラックスし、定期的に運動する。

精神的側面は、あなたの核であり、中心であり、価値観を守り抜こうとする意志である。きわめて個人的な部分であり、生きていく上で非常に大切なものである。
偉大な文学や音楽に没入したり、雄大な自然との対話から最新再生を行う。

知的側面を磨き、日頃から知識を吸収して知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につける以外に方法はない。ぜひ一ヶ月に一冊のペースで読書を始めてみてほしい。

社会・情緒的側面はそれほど時間をかけなくとも最新再生出来る。普段の生活で人と接する中で十分にできるからだ。
しかし、訓練は必要となる。他者との関係を築く第4、第5、第6の習慣を実行する為に必要な私的成功のレベルを獲得し、さらに公的成功のスキルを身につけていなければならない。


まとめっ!感っ想っ!

7つの習慣を読むことで、私の「常識」だと思い込んでいたいくつかのことが覆されました。

本書に出会う前の私は「自分が不機嫌なのはあの人のせい」、「あいつのせいで上手くいかなかった」など自身の負の感情や不利益の原因を他人のせいにすることが多々あったと思います。
しかし本書に出会い「刺激と反応の間には選択の自由がある」ことを認識してからは「刺激」受けた際に反射的に反応せず「ではどうしようか?」と一度自身の感情や頭の中を俯瞰して考えてから行動出来るようになりました。
また、第5の習慣を学ぶことで、以前の私は、他者との会話では相手を話を理解したつもりになり、「言ったのになんでやんないの?」、「この話何回したと思う?」このような言葉も平気で他人に浴びせてしまったこともあり、自分の言いたいことを一方的に話していただけだということに気付き、コミュニケーションの改善を考え現在も意識的に努力しています。

私が日々7つの習慣を実践する中でまだまだ上手くいかない事ばかりですが、私なりに気付きがありました。
それは7つの習慣において「第2の習慣が最も重要」であるということです。
第2の習慣における「個人のミッション・ステートメント」がなく、人生の価値観、指針、目標がなければ外部からの刺激に影響を受け、流され、優先すべきやるべきことに対しても取り組む意欲が湧きません。
逆に絶対にブレない人生の明確な価値観、指針、目標があれば上手くいかないことがあったとしてもミッション・ステートメントに立ち返り、再び努力することができ、ミッション・ステートメントに反する事に対しては「ノー」と言う勇気を持つ事が出来ます。

私自身も人生をより良くする為にミッション・ステートメントを書き上げ人生における価値観、指針、目標を明確にし、日々努力し成長していこうと思います。

以上っっっ!!!