昼前とは違って
全てのお店はもう開いているみたいだ


「すごーい!
おみせいっぱい❣️」

「もちろんです。
我が櫻井グループが総力を上げて出店しましたからね」(金持ちの権力か⁉︎)

「今日はヤマの日
みんな楽しみにしてる大事なイベントだもんね!」

「うん❤️
おいらもたのしみー♪」

「えぇ、稼ぎ時なんですよね♪」(なんか生々しいな、おい)

「ところで翔ちゃんは?」

「さぁ、その辺で踏まれてるんじゃないですか?」(おいおい)

「ホテル出る時は一緒だったと思うけど」

「せいとかいちょう、まいご??
よびだししたほうがいいんか??」

「呼び出さなくてもいいです(キッパリ)」

「こらこら、カズ¿」

「カズちゃん、でも翔ちゃんサイフだから困るよ?」(こらこら、違うだろう…たぶん)








「おーい!
はいこれっ!」

「チっ…!
来やがったか…」

「こらこらカズ…
チっはないだろう¿」

「カズちゃんは正直だからね❤️」(お前、何気に酷くないか??)

「せいとかいちょう、まいごだったんか?」

「迷子??
なんの事??」

「ちがったんならよかったよー」

「智くん!
やっぱり
俺が居なくて不安だったんだね!」(違うと思うよ)

「えぇ、サイフないとお金がね」(こらこら)

「ん?
おいらもよくまいごになるからさー
せいとかいちょうもかなぁとおもったの」(アンタ、高校生にもなってよく迷子なの??)

「と、ところで翔さん
何処に行ってたんだよ?」

「あぁ、すまん
これの登録がやっと出来たから貰いに行ってきたんだよ」



翔はカードを見せる


「??
翔さん、
このカード何??」

「これはね、
これで現金を出さずに商品を買うんだよ」

「って事は電子マネー?」

「あぁ、夏祭り専用のな」

「へ?
翔ちゃんノーマネーって事?」(ノーマネーってアンタ外人??)

「あぁ、
先にね、カードの中に30万程入ってるんだ(ボソッ)」(あ、通じてるんだな)

「それはウチの開発したカード?」

「そう
やっとテストも無事に終了したから
カード出せば現金なくても大丈夫。
お金も足るとはおもうんだけどね」(まぁ、30万屋台で使う奴はいないと思うけど)

「はい、
これは智くんのぶんだよ
さぁ、受け取って」

「そうですよ、智
これで現金出さなくても屋台で買えますよ」

「んでもさー、
おいらカードかうおかねないよ?」

「智くん、それ「何を言ってんですか⁉︎智
これは貴方が貰える正当な権利です!
何も萎縮する必要はありません!」

「せいとうなけんり?
いしゅく???
どういうこと?」

「ですからね、我が愚兄にバレンタインにチョコ上げたでしょう?」

「バレンタイン?
ちょこ??
おいらせいとかいちょうにあげたっけ?」(忘れてたんね、アンタ)

「えぇ、数に入ってましたよ
もちろん、私達も頂きましたけどね」

「ん??
あっ!
もしかしてコンビニのチョコのこと⁉︎
しょうみきげんまぢかのやつ」(其処は言わなくてもいいんじゃないか??)

「そう、それです!」

「んでもさー
それならおいら
さんがつにクッキーをみんなからもったよ?」

「何言ってるんです、智!
あんな物ぐらいでは
もらってないのも同じです!
なんせ、リゾートが頓挫したんですからっ!」

「リゾットがとんづら??
なんのこと??」(どういう風に聞いたらそうなるんだ??)

「智、違うよ
頓挫だよ!頓挫!」

「とんざ?とんがおすわり??」

「いえいえ、
単に中止になったからという事ですよ
それに、智難しく考える必要はありません
愚兄も智や私達が喜んでいれば嬉しい
私達も夏祭りで遊べたら嬉しい
単にそれだけですから、
そんな事よりもさぁ、屋台を周りましょうか」

「なんかよくわからないけど
みんなよろこぶの?
ならいっか♪」(あ、深く考えるのを辞めたな?)


そして
4人は翔からカードを受け取った