なんとなくですが、自分の癌との付き合いを残そうかと思いました。
2015年6月のこと。一月前から食欲不振・倦怠感が続き、とうとう会社にも行けなくなってしまいました。
会社からの指示で病院に行くとガンマGTPが4桁らしく即入院となりました。
翌日のCT検査で医師からアルコール性肝炎からの肝臓癌と説明されました。
肝臓の左葉と右葉の両方にそれらしき物があるので手術適応外であることと、肝機能が低下しているのですぐには処置できないとのことでしばらく肝機能改善の入院となりました。
ちなみに処置というのは「肝動脈閉栓術」(TACE)というもので癌の腫瘍に続く動脈を塞いで栄養を与えないようにして腫瘍をつぶす方法です。
すぐに「肝動脈閉栓術」ができなかったのは、肝機能が低下していて血小板が大幅に減少していて血が止まらない可能性が高かったからです。
「肝動脈閉栓術」は足の付け根から動脈に極細なカテーテルを入れて対象の腫瘍までの血管を辿り、腫瘍直前の部分に抗がん剤と詰め物して腫瘍を殺す処置です。問題になるのは動脈への止血は縫合ではできないので圧迫止血(押さえて出血を止める)となるのですが、血小板が少ないと止まりにくくなります。(1ミリ立方メートル中に、13万から37万個が基準値ですが、私は3万しかありませんでした) ですので、血小板が増えるまで入院(自宅に返したらまた酒飲むだろうという医師の判断)し、肝臓に必要な食事とアミノ酸サプリを1か月続け、なんとか5万まで血小板が増えたので処置にうつりました。
処置は医師の経験不足のためか、なかなか腫瘍に続く血管に行きつかず3時間以上の大事になってしまいました。
処置の終盤で尿意を催したのでそのことを告げると、いきなり尿道カテーテルを挿入されました。以前に自然気胸の胸腔鏡手術で経験はしていましたが、意識のある状態では初めてなので「おう」という感慨と処置に立ち会っている若い女性の看護師に見られているのがとても恥ずかしかった。
処置が終わってICUへ移されたのだが、「6時間は動いてはダメ」とのことなのでトイレも行けない。寝ようとしてもどうも尿道カテがムズムズして寝られない。看護師さんに頼んで尿瓶でする方向でお願いしてカテを抜いてもらった。
で、1週間ほど入院してCT検査での結果は右葉の腫瘍は死滅、左葉のは消滅(癌でなければ手術対象だったのでは?)とのことでした。
死滅といっても腫瘍の周りの細胞までは判断できない(切除していないので周辺に残っていてもある程度まで増殖しないと分からない)ので3か月ごとに検査することで退院。
退院から2年目。またも食欲不振。病院へ行くと再発と告げられた。ただし今回は小さな腫瘍なので「肝動脈閉栓術」(TACE)で十分だと。処置も一時間もかからず終了。ICUで6時間のあと一般病棟へ。念のためなのかオムツをされるものの、尿瓶も用意してくれたので自分でオムツを外し、尿瓶で用を足してまたオムツをツ付けるという謎めいたプレイを一晩続ける。
とりあえず肝臓癌はしばしお休みです。