家に着いた。

子供たちはまだ帰っていないようだ。

でも、留守番の おじいさんとおばあさんががいる。

一気に数十年前の幼いころに戻った気分になる。

興味半分で何でも持ち帰ってたあの頃に。

ネコは疲れたのか腕の中で眠っている。

我が家なのにこっそり忍び込む。

普段、あまり使っていない部屋まで侵入成功。

お菓子か何かが入っていた カゴのようなものが部屋にあった。

タオルを敷くと、手のひらサイズのネコにピッタリ。

ただのゴミと評価されるものが、

新しい家族のベッドとしてありがたいものに。

相当疲れているのか、寝心地が良いのかまったく起きる気配がない。

その隙に、家に置いてあったゲージの掃除。

元々は親戚の伯母さんからもらったインコを入れてあったもの。

思えば、逃げられたことを 伯母さんに言えてないなぁ。

今度会ったら話してみよう。

そのうち、部活も最後の大会が近い長男と

部活を始めて 一生懸命な娘が続けて帰ってきた。

「びっくりしても騒がないで」と念押しして

その部屋に連れていく。

白い毛のかたまりが呼吸をしているのがわかる。

子供たちは呼吸を止めるよう静かに見ている。

新しい家族です。よろしくね。


でも、おじいさんとおばあさんに まだ紹介してない。

今日はいいや。