宇宙(そら)を駆けるよだか/川端志季(その1)はこちら
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火賀があゆみの存在に気付いた頃、あゆみは不思議なインコを拾う。
迷いインコを預かっているお知らせを貼り出してみたものの、未だ飼い主は見つからない…。
火賀とあゆみは、体が入れ替わったのは「赤月の日」だったことを手掛かりに、元に戻す方法を探している。
その頃、海根としろちゃんにも変化が。
しろちゃんだけが唯一知っている事実、「あゆみは暗所恐怖症」であるはずが、「あゆみ」が暗がりを怖がらなかったことで、中にいるのが海根だと気付いたのだった。
しろちゃんは言う。
「俺は中学の頃から火賀にずっと勝ってきた」
「なのに人が集まるには火賀の周り」
「理由は一番キミが分かっているだろ?外見だよ」
「悔しくてさ…火賀があゆみちゃんを好きなのを知って奪った」
「入れ替わる方法教えてよ」
「俺、火賀になりたいんだ」
海根は、しろちゃんが一生離れないと確信したら入れ替わりの方法を教えてあげる、と言う。
そんなとき、迷いインコの貼り紙を見た謎の女から電話がくる。
「あなたは誰かと体が入れ替わっていますか」
「入れ替わったのは事故?」
「それとも同意?」
謎の女と会い、ついに体の入れ替わる方法を知った。
・赤月の日に自殺すること
・その場面をなりたい相手に見られていること
・かならず死ぬこと
しかし、入れ替わる方法であっても、元に戻ることはできないという。
戻る方法がないと絶望したあゆみの前に、火賀が涙を流しながら想いを伝える。
「戻らなくていい。
お前がどんな姿だっていいんだ」
「俺が一人で
あゆみの周りにいた全員分、お前を愛してやる」
「好きなんだ、あゆみが」
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2巻の表紙は、告白シーンの火賀くんだと思うのですが、やっぱりこのシーンが私は一番です。
私はひたすら火賀派です(笑)
全3巻完結です!