東京タラレバ娘/東村アキコ(その1)はこちら

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居酒屋に居合わせたイケメン金髪は
注目の若手モデルだったことが判明。

自分の脚本ドラマのキーマン役候補に名前があがっていたのだ。
結局プロデューサーの推しによりイケメン金髪(名前はKEY)に決定したものの、その顔合わせの席で
実は脚本家様だったとビビらせてやろうと企む倫子。
ところがイケメン金髪KEYは倫子の内心など我関せずと他人のフリを決め込み、作品に出演したくない、と言う。
なぜなら「ダサいから」。

結局、プロデューサーの意向で倫子が仕事から外れることになる。代わりに抜擢された脚本家は倫子より若くピチピチな元グラビアアイドルの女。

恋も仕事もうまくいかない将来に不安に感じたタラレバ娘3人は結婚婚活パーティーに意気込むが、ここでも撃沈。

そんななか、倫子の代わりに抜擢された若い元グラビアの脚本家はプロデューサーに枕営業で仕事を奪ったと聞く。

ハラワタの煮えくり返った倫子はプロデューサーとピチピチ脚本家の密会現場を写真で収めようと箱根まで追う。

箱根まで追ったはいいが、温泉に入りながら一人ふと虚しくなり、ヤケになって宴会をはじめる。
独身女の一人宴会の様子にタラレバ仲間が心配し、居酒屋に居合わせた金髪イケメンが箱根まで行く。


箱根に現れたKEYと一緒に飲みながら
仕事の愚痴を吐き出すも

KEYから
「セックスなんてスキンシップ」
「チャンスじゃんか今」
「俺に枕営業してみろよ」
という流れで

まさかの年下とやってしまう展開に。



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この先、仕事も恋もうまくいかない状態からなかなか抜け出せず、頼むから少しは上手くいってよぉーーーと作者にお願いしたい気持ちになります。
それでも、KEYとの関係や、30代の女性が誰でも陥る若さを失っていく悲しさと、虚勢と弱さとのすべてが盛り込まれているこの物語、共感できてオススメです。

次巻からは倫子の親友二人も恋の話が始まり、タラレバ娘の騒動は続きます。

「アラサーの使えるものは貯金だけ」
この言葉、胸に刺さります。。