南シナ海の中国の暴力的行動に国際司法裁判所が「違法」「NO」との判断を出した。中国は「抗議」し「無視」を決め込み、絶対屈しないと声明を出した。 今やグローバル化の波で世界がつながり「WIN-WIN]関係の構築が常識なのに「俺のやることが憲法」「俺が王様」「俺が良ければいい」という現代の常識が全く通じない態度をとっている。
なぜこんなことになったのか?
それは近年中国に世界の富、資金が集まり、「世界の工場」ともてはやされ、「もう怖いものはない!」,「
俺はアメリカを越え今やNO,1だ!」と舞い上がった判断があったのだと思う。
我が国も昔バブル最盛時はそんな奢った意識を持った経験があるから、一部わからないこともない。しかし彼らが今やっていることは従来の領土、領海、領空を勝手に広げた境界線を示し、「文句があれば戦争するか?!」と脅しているのである。
これは昔の彼らが築こうとした「社会主義国家」ではない。彼らが反対し、今や死語になっている「帝国主義」以外のなにものでもない。
あるいは何千年前から彼らの傲慢さをいい表した「中華思想」の亡霊ともいえよう。 2千万から3千万人が殺されたといわれる「文化大革命」、抗議に集まった民衆を戦車で轢き殺した「天門安事件」、中華民族以外の民族の抹殺政策、これらの事件の対応が徐々に中国の「変質」を引き起こし「どこが悪い!」「俺の内政に口を出すな!」と反省なしの政治が続いてきたと思う。
そこへ前述した世界からの資金投下である。 まさに「、、、に刃物」を地でいった事象が起きたのだ。
ではどう対応すべきか?ロシアプーチンと似た、「狂った帝国主義国家」に!
中国は、何かあればプーチン同様「核を落とすぞ」と脅すだろう。同盟国家にも「死の商人ードイツ」がいる。ロシアをここまで甘やかし、陰で支援しているのはドイツだ。中国にも、しかりだ。それに加えイギリスをはじめヨーロッパは元々極東に関心は少なく中国で儲かればいいという態度だから中国の危険性に対してはロシアへの認識以上に甘い。 中国国内では右肩上がりの成長の鈍化、いろいろな分野での格差の拡大、増大する人権意識への抑圧に対する国民の不満があって、日本をはじめ周辺国家との対立ー戦争を起こし民衆の不満をそれで外らせようとの狙いが見える。本当に危険な思考、思想だと思う。
俺は今回の国際司法裁判所の「判断」が示唆しているのは、」中国と戦争することではなく、「中国への経済制裁」体制を築くことだと思う。。一度「パンドラの箱」ー自由化、富裕化への要求ーを開けたら元には戻れない。彼らの軍事的挑発を賢く避けて、そこまで持って行く外交能力が我が日本に期待されているのだと思う。 中国は引きつづき、自国の市場の魅力度で他国を釣ろうとするだろう。その攻めぎ合いが外交だ。その構築には時間はかかるだろうが正義は我にあり、だ。
カッとなるのではなく、「大人の器量の戦い」が始まった。