ショッキングなニュースが飛び込んできた! 「トルコ軍部クーデター!」有り得ないニュースだった。
ナセル、ムバラクの「アラブ連合」がなくなった今、北米、西欧文明とイスラム社会の架け橋が危機に陥る! アラブ諸国は皆イスラム国家だが、一枚岩ではない。イスラム教におけるスンニ派とシーア派の対立、イスラエル、アメリカとの確執の度合いの違い、石油資源に代表される「持てる国」と貧しい国、少数民族と部族間の争い等が複雑に絡み合いなかなか外部からは計り知れない世界だ。
今回のシリア難民対応でもトルコが歯止めにならなければ止まらなかっただろう。テロ対応でもトルコが暴発の「はけ口」になってくれているお蔭で、まだまだこれで済んでいるんだと思う。アラブ社会の「王国」が、次に「独裁国家」が崩壊してきた。しかしその「受け皿」は欧米が期待したようにはならなかった。
それどころか一層管理不可能な状況になっているようだ。アラブには強権政権が必要なのかもしれない。
イスラエルが第二次大戦後、イギリスによってパレスチナ人を追い出して建国した。以来アメリカの強力な支援の元、毎年入植地域を広げ、反対する人間や国に対して抗議の何倍もの「制裁」を行ってきた。アラブ社会からすれば、これ以上の屈辱はない。アメリカの力をバックに「嫌なら戦争するか?」と脅かされているのだ。 中東の火薬庫はいつ爆発してもおかしくない。、たとえ国がビビっても「誰かあいつらに目に物見せてくれ!」という民衆の悲痛な叫びは容易に同調者を呼び起こす。
厄介なのは中東のアメリカの最大の同盟国サウジアラビアは、シーア派撲滅なら何でもする国家だ。おまけに王家を維持するための「みかじめ」料なのか判明しないが、アルカイダを陰で支援してきたという。
誰が味方で誰が頼りになるか怪しい世界なのだ。
この中でトルコは唯一アラブ世界で「NATO]に入りEUROに参加したいと願ってきた。歴史的背景もありロシアは「不倶戴天」の敵だ。EUROも加盟は認めないが「最恵国」待遇でトルコの不満を交わしてきた。
加えて日本にとってトルコは信じられないほどの「親日国家」である。どうやって覚えたか知らないが多くの人が日本語」を話す。
「クーデターが失敗に終わった!」 「民衆が街頭にでて反乱軍を身を挺して止めた!」
ホッと気が抜けたが今後の事はどうなるか分からない。
駐在したことはないが、親しみが持てる人たちだった。
付き合った会社はみんなつぶれそうだったけど、応援してあげたい会社ばかりだった。
石油も資源もあまりない国だけど、発展したいと努力してきた。民意、民度も高いと思う。
良かったなあ!心配した!
誰も言わないが君はアラブの唯一の希望、アラブの誇りだ! ケチなプライドを捨ててこれからも大義に生きてくれ! 日本はいつも君の友人だ!