我が故郷会津にブラタモリが来た。2週連続という事で次週もやるらしい。 正直「なんで!? 会津に何かあった?」というのが第一声。 第一話を見るとそれなりに「なるほど!」という見どころが出てきていた。 ブラタモリの候補地選びは、だれか博識の学者が選んでいるのか、各地の有志が「ここはこんな面白い地形がありますよ」と手を挙げて決まるのか謎である。地元出身者でも知らない話をよく編集するもんだ。 タモリも素人にしては驚くほどの物知り。オタクもここまで来ると神様レベルだ。
大体地質、火山学は、学者、学生、予算、学部すべてが少ないそうだ。大事な学問だが金を産まない。火山が噴火しても地震が起きても同じ学者の先生がテレビ各局で見る。売れっ子というわけじゃなく人が少ない分野なのだ。 でも話を聞くと興味がわいて引き込まれる。 土方姿だが人気が出ていろいろな謎をもっと解き明かして欲しいと思う。
福島県は岩手県に次いで面積が広い。会津は県の半分近くを占める。山間部が多いが真ん中が「会津盆地」と呼ばれ縦34K横13Kの両側に並ぶ断層の地すべりによって沈んだ「地溝盆地」だ(これタモリの受け売り)。 ここから地元の俗説を紹介しよう。 沈んだ断層に水が集まり湖になった。古代その湖の港(津)を大和朝廷の蝦夷征服部隊の集合地にしたことから「会津」となったという説だ。 その後また大きな活断層地震が起き、西の堤が決壊し、湖は干上がり平野になったと言われる。 会津の川は最後は阿賀野川に集まり、平野の西から新潟まで流れていく。大きくて急流がなく、水深もある為、水運が発達し塩や海産物を新潟から入手し米を出荷していた。山に囲まれながら海と水運で直接繋がるという信じられないラッキーな土地柄だったと言える。
次回は磐梯山!どんな話題が飛び出すか。また地元の話だ。昔磐梯山は富士山より高い円錐形の山だったという。奈良時代上半分が飛ぶという大噴火が起きた。俺の村の上に一寸行ったところまで岩があり、磐梯山から飛んできたという伝説だ。すごい距離なので明治の噴火でなく奈良時代かもしれない。おかけで「徳一」という高僧が奈良から衆生を救うため来てくれて会津仏教が花開くことになった。
今回のタモリは明治時代の大噴火を訪ねる旅ということだから奈良時代の噴火が言及されるかはわからない。
いずれにしても誰も関心を呼ばない故郷会津がどんな話題にせよ脚光を浴びるのは嬉しいもの。
会津だって熊の出没、熊の襲撃だけじゃないぞ!
お盆は、鈴をつけて墓参りしよう。