この間新築物件購入の相談を受けた。金利は最低、購入にはこれぞない追い風だが賛成!とすぐに言えなかった。 不動産の価格変動が激しいからだ。 まず土地だ。「土地神話」が崩れて久しいが、一部の都市の価格を除き上昇機運にあるとはとても言えない。買いの強さもなく売ろうとすると買いたたかれる。 上物の建屋は特に日本では年々価値が下がり20年以上になると木造物件は評価されなくなる。
いい値段で買っても売ろうとするといわば「二束三文」だ。投資としては大きなリスクを背負いこむ事になる。
一方欧米では、地震がなく高温多湿でもない環境のせいなのか、価格低下ということはない。逆に環境がいいと上昇する。土地代は知れているから、価格は地区の環境と物件の魅力度で決まる。まさに「投資」として考えて決断してもいいのだ。
日本でも一昔前は「土地」さえあれば担保になり、開発地域に組み込まれればそれこそ「一攫千金」、そこまでうまくいかなくても右肩上がりの経済を受けて立派な財産とみなされた。しかし「土地バブル」がはじけて以来上物はいざ知らず、土地も有難い財産というよりは、処分が難しい、税金だけ抱え込む「厄介者」になってきた。相続されても困りものなのだ。小生も相続した物を含め物件が4つあるが税金、維持費で苦戦中だ。おまけに逃げる負けにもいかず、どこへ行っても追いかけてくる。
土地、家屋がダメというなら、(これからの時代)頼りになる資産なんて作れるのだろうか?
国債を買う?国が破産状態で危ない証券だねえ。貯金?手数料入れたら減っていくんだよ。投資信託?やめたらいい。大損している俺が言うんだ! 金?相場もんだよ。
景気が右肩上がりのときは、資産価値、価格が上がっていくが、今の時代はタイミングが悪い! 上がっていく要因が少なくてどんと下がるリスクがいっぱいある。ババを掴む危険が高いのだ。
時期を待て!世界があと2,3年で先行きがどうなるか見えてくるだろう。其れまでは「死んだ振り」だ。
俺がよ、若し今買うとすれば、場所が通勤、通学、医療、買い物のアクセスがよく、土台、柱がしっかりした中古物件で安い価格帯をずっと探すな。金がたまれば将来リフォームする。
そんな物件あればみんな欲しいはずだ! えっ!そうか、なかなか難しいけど一点狙い続けようよ!