日本の車は近年、ひたすら大型化の道を「走って」きた。 安全対策(エアバックやタイヤの大型化等)もあったし、居住性の改善もあったろうし、利便性(ナビやオーデオ)や燃費改善のための制御系のコンピューター化も要因だ。  とにかく大きく重く変わっていった。  一見高くなったように見えないが、追加のパーツ(今や必需品)を加えると、昔よりかなり高価だ。又その他の維持費もばかにならないから、ガソリン高騰や先の読めない経済動向をみると車を一家で何台も所有するという生活スタイルは、今や「風前の灯」になった感がある。


日本はどちらかというと「近代化」=「アメリカ化」という流れできたし、国内生産の半分以上を占める輸出の中心が米国だったから大型化というトレンドもそれはそれで仕方なかったといえる。


今、高速道路や主要な国道、また都市部は、車であふれ、これ以上の無節操な「モータリゼーション」は有害とすら言ってよい。   日本のそれぞれの変わりゆく状況に応える多種多様な車の提供が望まれるのでなないか。過疎地の高齢化の進む地域、都市部の新たな移動手段、レジャーや医療等新たなニーズへどうこたえて行くのか、これからの車社会のあり方を考えると課題がいっぱいだ。


でもどう考えても、「大きい」ことに未来への夢が繋がっていくとは思えない。 全てに「資源浪費型」だから、、、。

といっても、ただ、「ダウンサイジング」だけでなく、ヨーロッパでのような「小さいぜいたくさ」、「小さいダイヤモンド」のような車の「豊かさ」を所有する、そんな車を提供してほしい。どんな車も走るぞ!


トヨタ社長の提案する「運転して楽しい車」、、マツダの提案するFUN TO DRIVE」、どんなニーズの車造りであっても走りを忘れない車を造ってほしい。 そうういった「慾求」は「オタク」と呼ばれる狭いカテゴリーに絞ることなく、もっと広い層が望んでいるんだと思って取り組んでほしい。


安くていい車、走って楽しい車、多機能な車、コンパクトで取り回しが楽な車、望めばチューニングが出来る車、日本の未来もそこにあるし、世界のトレンドも間違いなくそこだ。


コンパクトカー、その響きは「未来」に通じる!