折角の田舎でのお正月は、予定外の「大雪」で、先ず、雪搔きが大変だった。  メインロードは融雪用に水が散布されるが、住宅地は除雪車頼りだ。 といっても道路の両側に雪を搔きわけていくだけなので、我が家に「押し付けられた」雪を始末しないことには、ガレージもあかないし、玄関からの「出口」もないし、垣根の草木も倒れたままになる。   ということでスコップで離れた空き地に運ぶのだが、雪といっても氷だ。堅いし、重いし、山もりの凄い量だ。  幸い年末2日ほど天候が良かったので2日がかりの「大仕事」で腰痛持ちの俺にとっては、難行ではあったがとにかくなんとか片づけたことは、自分をほめてあげたいくらいだった。


ところがそれからがいけない。 大晦日の夜から、連日の雪。  もうお手上げでやる気なし。

ホームセンターで塩化カルシュームを買い込んではみたものの、降り続く雪には、散布するタイミングをつかめないまま、放置プレーとなってしまった。


唯一この雪で良かったのは、さまざまな雪の環境での、フォレスターの能力を体感できたことである。

まとめると、

1、雪道での突破力、特に直進性は、新雪、シャーベットを問わず優れていた(田舎道、高速共に)

2、直角に左折、右折を急いでするときは、ボデーがバランスを崩し、コントロールできる迄時間を要した。

 これはミシュランタイヤの弱点ではないかと思う。 以前の他国産タイヤではあまり経験しなかったから、、、。

3、ポンピングしてブレーキをかけないと、(ABSが作動して)制動距離が長くなり冷や汗ものになる。

4、雪道以外の高速道路では、ミシュランは流石に「スタッドレスタイヤをはいている」意識はいらなかった。

5、いくらフォレスターでも「万能ではない」、「過信は禁物」ということさえ頭に叩き込んでおけば、我がフォレスターは雪道を含む様々な環境下で大変頼りになる相棒だなあと改めて認識した次第だ。


でも「過信」、なのか「無知」なのか、よくわからないが、「命知らず」のドライバーを見かける。

一寸スリップしたらどうするか、急に他人(or他車)が接近したらどう逃げるのか、いわゆる「リスクを考慮した」運転をしないと思いもかけない事故に対応できなくなってしまう。 他人を巻き込んでしまったら、えらいことだ!

お互い「無謀」と後ろ指を指されるようなことは、避けたいものだ。(女房殿!俺もしおらしいことを言うだろう!)


ところで、俺は今でも雪を見ると血が騒ぐ!  もっと降れ! と心の中で叫ぶ。   一方、我が女房殿は、雪が大嫌いだ!  雪を見ると、「閉じ込められる」感覚に陥るそうだ。

反論するようだが俺は、雪はロマンチックそのものだと思う。 昔ダークダックスの歌う「雪の降る町」を聴いたことがある。

あの歌詞のように、寂しさ、郷愁、温かさ、静かさ、無限、孤独、、、、、、、もっとある言葉の全てだと思う。

俺だって、雪に閉じ込められる生活には、利便性も生産性もないのは分かってはいる。

しかしあの雪の毎日から、何か自分に刷りこまれたものがあったのは間違いないと思っている。


「故郷は遠くにありて思うもの」、、、これは室生犀星のことばだったっけ?


でもたまに訪れた田舎で、雪道に車を走らすって楽しかったなあ!