40年前、新入社員で名古屋に赴任してから11年間、あの「日本一暑い」街で「エアコン無し」ですごしたことが俺の数少ない「自慢」の一つである。
借家にエアコンがなく、また買うお金もなかったせいだが、あせもに悩ませられたがとにかくなんとかやれたもんだ。 ところが今はもう無理だと思う。 我慢する気力が失せたせいもあるが、あの当時より気温が「体感で2~3度」間違いなく上がっているゾ! 37度、38度という灼熱地獄だ! ということで一寸暑くなったらすぐ「エアコン」をつけてしまう。
また、当初はエアコンが付いていなかった社有車にも、外付けのエアコンが付けてもらえることになった。
ところが、1200~1300ccのカローラでは、エンジンに余力がなく、赤信号で停まる度にエンストだった。
今は勿論、標準装備で、エアコンの効率も格段に上がったそうで、そんな光景に出会うことも無くなった。
ところがこのエアコンがエコ対策の問題児なんだそうだ。
というのは、電気自動車のバッテリーの容量問題はもとより、HV車のエンジン能力を考えても、エアコンが使う電気容量は、「馬鹿にならないほど」大きいので、なかなか効率化が難しく、そこが対策できれば、「目の前がパッと明るくなる」ほどの大発明になるそうだ。
よその地域を見てみると、ヨーロッパでは南部を除き、昔は30度を超す夏は少なかったから、エアコンも必要でなく、あっても「曇り止め」に使う程度だった。しかし昨近の「熱波」連発でサマ変わり、世界中でエアコン無しの夏は考えられないこの頃だ。
しかし我々ドライバーができる努力は、せいぜいカーポートを設けたり、アルミシートを使った「サンシエード」で社内外の温度を下げることくらいで、メーカーの開発に期待する部分が多い。
そうそう! ホワイトやシルバーの色にするだけで、屋根の温度で(ブラックに比べ)最大10度、室内で1~2度の
低下が期待できるというデータもあるそうだ。
これから「車社会」の持続的成長のためには、「地球温暖化の元凶の一つ」というレッテルをはがすことが必要だと思う。 車のガラスや鉄板部からの熱線の効率的遮断をどうやって実現していくのか? エアコンの「画期的効率化」の策はないのか? みんなの叡智を集めて答えを是非見つけたいものだ。
ところで俺は今注目の「アイドリングストップ」に素直にノッテ行けない。
先に言ったように、エアコンは必需だから、「エアコンをつけてのアイドリングストップ」にどれだけの燃費向上が期待できるの?という疑問がある。 それよりも何よりも、昔から「エンスト」で散々苦労してきたから、「大丈夫!」と言われたって「停まったらもう、かからないかもしれない!」というトラウマが頭の中にインプットされているからだ。
そんな俺もささやかだが、この間、地球温暖化対策に貢献しようと「エアコンオイル添加剤」なるものをジエームスで入れてもらった。
一種の「霊媒」機能もあるそうで気のせいか風が冷たくなった「気」がする!
いよいよ俺も「オカルト患者」の仲間入りだろうか?
どのくらい効き目が続くのかな? と俺の何気ない質問に、ちょっと待ってくださいといって後ろの先輩に聞く。
、、、、そして俺に 「ズットです! お客様の車が廃車になるまで!」
お若いの! いくらなんでもそれは言い過ぎだろう !