今朝の、日経朝刊の第一面、「トヨタ―マツダ」提携! マツダにHV10万台分供給!」にはびっくりした。

いわゆる「スクープ」記事だね。

思わず、スバルに次いでマツダもトヨタグループ入り!という考えがよぎった。   でもまだ、フォードとの世界の枠組みに入って(中国などで)活躍しているし、どうなんだろう?  フォードは確かに持っていたマツダの株(20%)を手放したし、一部はトヨタグループ傘下の部品メーカーに引き取ってもらったという新聞報道もあった。


ともあれ、マツダがライバルに大事な動力源を頼まなければならないということは、環境対応技術はハイブリッド(HV)で決定!ということなんだろうなあ。   軽油の精製度が高くサルファー分が日本より桁違いに低い欧州では、その追い風を利用してデイーゼルが主流だが、NOxやSOxへの根本対策の難しさを考えると、決して世界標準にはなれないだろう。   燃料電池だって課題は山積みだ。時間がかかるだろう。ブレークスルーも必要。


ということで今やトヨタのハイブリッドが世界を引っ張っているといっても過言ではない。

トヨタは今年も8千億円を超える赤字予測を発表しているが、あえて「儲けの少ない」ハイブリッド車で、世界に環境対策、明日の車として提供、提案している。社運をかけている!本気だ!    今まで馬力アップという面が強調されがちだった、高級車のハイブリッド車だったが、今度の「レクサスHS」は、環境対策、燃費向上の申し子だ。

実に、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」を地で行くトヨタのすさまじい生き様ではないか。


しかしこれは「世界に冠たる」トヨタだから出来ることで、マツダやスバルやススキが取れる策ではない。

日産、三菱も含め、迫りくる、環境との共生の責務、規制にどこと手を組んで革新技術を開発し、生き残ろうとするのか、その選択のタイムリミットは、すぐ目前にきている。

GMやクライスラーの二の舞にならぬよう、決断は迅速に!

ああ!トップってつらいなあ!