俺たち団塊の青春時代、車といえば当たり前にセダンだった。 あとは「バン」(商用車)と呼ばれ、荷物運搬兼用の業務車しかなかった。  セダンも、パブリカーカローラーコロナーマークⅡ-クラウンと「出世魚」のように乗り換えていきたい!それが平均的庶民の夢だったのだ。 ゴルフの優勝副賞として高級セダンが披露され庶民を羨ましがらせたものだった。 マツダ「ファミリア」が大ヒットし一世風靡したのも懐かしい!


それが、いつのまにか、セダンに乗りたい!セダンでなくちゃ!というこだわりがなくなっていった。 いやセダンに乗ることを「束縛」と感じて逃げて行ったフシもある。

それは「仕事」、「会社」、「上司」、「職場仲間」という関係重視から「個人」、[家族」、「友人」、「趣味仲間」という自分を中心にした関係重視へと価値観の変化があったからではないだろうか?

だから「SUV]、「MPV」、「ミニバン」という新しいコンセプトカーへと人気が移っていったし、セダンの系譜を見ても、「ワゴン」、「ステーションワゴン」へと様変わりだ。


「SUV]では三菱パジエロ、、ミニバンではホンダオデッセイ、ワゴンはスバルレガシーがそれぞれの新しいジャンルを切り開いていった。  「軽」もセダンへの挑戦を続け、「女性が乗るおしゃれな車」として成功を勝ち得たと言っていいだろう。 


それ以来「セダン復活」!何度言われてきたことだろう!新車発表のたびに、言葉が躍るがなかなか実現しない。

俺はまず第一にセダンのコンセプトをはっきりする必要があると思う。俺の意見はセダンは「フォーマルカー」その他は「カジュアルカー」として区分し、それに応じた設計、装備をしていくべきだと思う。デザイン、内装、快適性などでの明確な差別化だ。


今我が国は「何でもいいじゃないか、格好つけるな、無礼講でいこう!」という世界だ。でもそれは世の中では通らないい蛮行であって、シャキッとしなければいけないときは、それに応じた服装、マナーに徹する!

それは車にも言えることだと思う。複数台持てる家は一家に一台はセダンをそろえよう!


メーカーには、もう一つ考えてほしい。何故セダン以外の車がウケルのか?そこからでたいくつかのポイントを出来るだけセダンの仕様に組み込もうと努力してほしい。たとえば車高、いすの高さ。女性に、ワンボックスやミニバンが人気の一つに車高、座高の高さからくる、見やすさ、運転のしやすさがあると思う。一説にオデッセイは車高を下げたから売れなくなったと言われているほどだ。採用すれば面白いヒントがいっぱいあるハズ。


品のあるデザイン、設計、女性が「エスコートされたい」と思える車、おもてなしの気持ちが込められた車、それでいて、運転者にも「優しい」車、そして何度も言うが、庶民や中小企業でも手に入る価格帯、こんな車の提案を

見たいものだ。


おっと、大事なことを忘れていた。 セダンは走らなくちゃ!ダゾ。、、、、、、  地を這うように衝撃もなく走り、加速するほどに腰が下がり、震えず、回転する独楽の中心にいるように安定して、メーターを見たら「エッ?180K?!」、、、、、、、。


「また捕まりたいのかい! 懲りない人だね!」、、、、、、、 誰だ!幻聴か?