日本とアメリカの自動車産業共存の象徴NUMMIからGMが撤退,という発表が流れた。

今まで必死につないできたトヨタにとっても残念だったと思う。今後工場が閉鎖、という事態に

進むのかわからないが、昔、「休止」となっていたGMの「フリーモント工場」がトヨタとの提携によって再開決定し、大喜びしていた従業員たちの笑顔を思い出す。

あのジョイントベンチャーがあってアメリカとの貿易摩擦からくる危機が回避されたのだと思う。

トヨタのクリーンヒットだった。1980年代の初め、未だGMは伝説だった。しかし排ガス規制対応のために

シャーシをなくしたのは良しとしても、デザイン上の配慮もなく、ただ縮めただけの車は見苦しいほどカッコ悪かった。

新車から2年も経つと、突然あらゆる問題が起きてきた。それも動くということに関する基本問題だ。

それでもGMに乗った。 GMこそアメリカだと思ったからだ。


日本車との品質競争に負けながらも、SUVやMPV車に活路を見出したと思ったのに、今それもだめ!

アメリカに駐在したとき、アメリカ人ていいやつが多いと思った。その彼らが誇りに思ってたGMにも頑張って欲しいと思ったもんだ。、、、 でも10年前突然「世界中で一番安いものを購入する」方針を採用して以来、部品メーカーはGMと本気で付き合うのをやめた。共同で開発してもアイデアだけ取られた上、ダンピングメーカーにビジネスを奪われるからだ。一時のコストダウンには成功したものの 転落の始まりだった。


GMはグローバルの勝負の舞台に、もう戻ってこれないと思う。環境対策にたいするユーザーの期待に背を向けたことへのツケは大きい。

俺にとっても「GMよ、さらば」と別離の時かもしれない。GM車を駆ってアメリカ中を回った時代は、今思い起こすといい時代だったなあ(遠い目、、)。

これから車はどこに向かっていくのだろう。

ただどこに行こうとも走りは忘れてほしくない。そうでないと俺は乗らないぞ!