大道塾を知ったきっかけは、高校一年生の時だった
教室の誰かの机の上に置かれた『フルコンタクト空手』の第二号を見たことだった。
のちに毎月の発刊になるが、この時はまだ『月間空手道』の増刊号って扱いだった。
初めて話した、その同級生は空手部で極真の中村誠の尼崎の道場に入門するとのことだった。
中村誠については
極真空手の人ぐらいの知識しかなく、のちに西 出太郎のアルバイト先のビジネスホテルに泥酔状態で泊まり、
便器に入りきらない程の大きな糞をしたり、部屋の二階から外に吐き散らしたりしてホテルを汚してまくるなんてことは、この時はまだ知らない。
その同級生、田井陽介の持っていた『フルコンタクト空手』の第二号は大道塾の特集をしていた。
素手にヘッドガードをして顔面パンチや投げを認めていて、ゆくゆくは関節技も導入するための準備も進行中の超硬派な空手だと教えてもらう。
田井は大道塾だけでなく格闘技全般に詳しく
特集されていた『北斗旗を制した三人の男』にも詳しかった。
小さな巨人、パンチの機銃師 岩崎弥太郎
覇王 西良典
ヒットマン 長田賢一
三人の凄さを詳しく説明してくれ、田井は長田賢一が一番カッコいいから好きだとのことだった。
そして、一年上のムチャクチャ強い先輩がこの道場に通っていることを教えてもらう。
つづく・・・
次回・・・東三四郎を目指して、とりあえず柔道部に入部するの巻