決してわざとではなく…

資料を丁寧に丁寧に書きすぎたら、そこに紅茶をこぼす失態…

お夕飯の材料を買いにいくついでに、
彼のお店に寄って、資料をもらう。

『ごめんなさい、資料に紅茶こぼしちゃって…』
『大丈夫ですよ。新しいの用意しますね!』

ただ、数分、いや、数秒だったかも。

私の胸は異常に高鳴る。。。

しっかりしてないヤツだと思われちゃったかな…
でも、また顔が見れただけで、
幸せだった。
2回目の偶然から2日後、
私は、彼のお店に正式に予約のお願いにいった。

そう、彼は旅行代理店の所長。
私は、彼に海外旅行の手配をお願いしている。
しかも、家族旅行の…。

最初にもらった名刺を
何度も何度も眺めていたから、
下の名前も
所長さんだってことも、知っている。


けど
結婚してるのかすら、わからない。
年齢も、どこに住んでいるかも…。
結婚指輪はしていない。
白くてきれいな手… 
触れてみたいって思ってしまった。

何も分からないから恋をしたんだ。

今言えること、旅行まであと三ヶ月。
それまでは、客と店員として、
繋がっていける。

旅行に関する資料をもらう。
これを、渡す時にまた会える。


この時は、それだけで、充分幸せだと思った。
久しぶりのときめき。
胸が高鳴る感じ。
私のどこに、こんな気持ちが
隠れていたんだろう。。。






ばったり会った日から6日後、また同じ場所で、ばったりと遭遇した。
明後日が予約の日。

あっ‼︎‼︎‼︎!
また、会いましたね。
明後日伺います。

これだけの会話なのに、
私のドキドキはピーク!

私はこんなに、ドキドキしてるのに…
彼は、私に深々と頭を下げて、仕事に戻っていった。

その後ろ姿、目が離せなかった。

わたしは、こんなにドキドキしているのに…
久しぶりに片思いの切なさを思い出した。

明後日、お客様として会いにいきます。