最近よく見る記事です。
『母子手帳も電子化へ メリットと今後の課題』
※ 財経新聞社の記事に飛びます
とても気になっています。
紙の母子手帳と育児手帳、医学事典などを統合したようなものと捉えています。
今はまだ紙の母子手帳と併用する使い方がほとんどのようですが、今後も利用者を広げていくようですので、電子母子手帳のみを使う保護者も多くなると思います。
母子手帳電子化でのメリットは多いと思います。
多くのサイトや記事で、そのメリットが上げれています。
ただ、デメリットや課題について触れている記事は、とても少ないように感じます。
私が気になる点は大きく3つ。
1.緊急時に必要な情報が見られない可能性
電子の母子手帳はIDとパスワードで管理するのですが…。
例えば道で、電車で、急に妊婦さんが倒れたとき。
その妊婦さんが1人で、どこの誰かもわからないとき。
救急隊員や病院のスタッフが、パスワードがわからないために、正確な情報が得られず、正しい処置が遅れることが考えられます。
また女性の場合、妊娠の可能性も含めて原因の特定や処置をしますが、妊娠しているかどうかがわかりにくい、例えば週数の少ない妊婦さんでは、妊娠の情報があるかどうかで処置の速さも変わると思います。
これは、マタニティーマークを持っているかどうかによっても、変わってくると思いますが…。
災害時など手帳がなくなってしまった場合には便利ですが、その他の不測の事態に、必要な人間がある程度の情報が把握できるシステム作りが必要ではないかと考えています。
2.情報の書き換えにより見過ごされる問題
簡単に記録を残し、簡単ふり反ることができるのは、大きなメリットです。
今後、本格的に導入された場合、医療機関などでの記録がどのように管理されていくのかわかりませんので、これもあくまでも可能性の問題ですが…。
母子手帳に体重増加不や発達の問題などの、良くないイメージの言葉を記録に残したくないという保護者の方はたくさんいます。
また大げさなことを言えば、健診に行っていない、心身に問題があり発育が不良などの問題が起きていても、書き換えで何も問題がないように装えるのではないでしょうか?
例えば虐待が疑われるケースが受けていない健診を受け、何も問題がないように装える。
紙の母子手帳でも同じことができますが、書き換えれば跡がわかりやすく残りますし、健診などの記録は実施した機関のスタンプが押されることが多いため、その部分は作ることができないかと思います。
必要な部分の情報は、書き換えや書き足しができないようなシステムになれば、そういった深刻なケースが少しでも多く発見できるのではないかと期待します。
これからは、必要な情報が正確に記録され、また、必要な情報が記録されていない、ということが把握できるようなシステムも必要だと考えています。
どこまで個人情報を共有するかという問題は永遠に残ると思いますが、節目の健診受診と予防接種の記録は何らかの形で共有できると良いのではないかと思います。
何事もなく妊娠・出産、そして育児ができることが1番です。
でも、悲しい事件がたくさん起こっていいる今、もしやの自体想定し、問題が起きる前に対応していけたら良いですね。
3.システム標準化の難しさ
様々な記事などで指摘されていますが、全国の病院や自治体で同じ情報を共有できるシステム作りは、とても大変なことだと思います。
予算の負担が大きいことが、1番の問題ではないでしょうか?
地域により、病院の数や規模も様々です。
すべての病院に、同じ情報を共有し、記録できるシステムが入れることは、とても大変なことです。
近くに出産できる病院がない地域もたくさんあります。
妊婦健診は近くで、出産や1か月健診は里帰り先や都道府県をまたいで別の病院でというケースは、とても多くあります。
どこにいても同じサービスが受けられるという理想と予算。
これは難しい問題ですね。
また、病院や自治体で、このシステムを利用して情報提供などをする場合について。
電子と紙、どちらの媒体を選択しても、同じ情報を平等に提供できるよう、方法を考えていく必要があると思います。
メリットがたくさん上げられている電子の母子手帳について、あえて課題について触れてみました。
すでに様々な課題が上げられ、対策が練られていくと思います。
各機関が安心して導入していくために、もっと課題と対応策についても広く伝えられていくことを期待します。
今後も、どのようにシステムが構築・運用されていくのか、動向を見ていきたいと思います。
さみしい気がしますが、もうそういう時代なのですね。
電子化されるのなら、いつか、生まれてから高齢になるまで、長期の健康データをもとに、より効果的な病気の予防などにつながると良いなと思います。


























