結婚の挨拶に行ったら彼女のお父さんに
「借金(奨学金)のある奴なんかに娘はやれん!」
と言われてしまい認めてもらえなかった
というネット記事を紹介していた。
記事には
・30代男性
・奨学金400万円を15年かけて返済中
とだけある。
個人的には
「両親は必死に働いて私を大学に行かせてくれたし、自分も同じように子供の教育資金のために必死で働いている。奨学金に頼るような親御さんとは価値観が合わない。」
「借金生活に他人の娘を巻き込むような奴は追い払われて当然。」
「400万の返済に15年もかけるような奴はダメ。」
「親同士の金銭感覚が違うと両家の間でトラブルが起きるだろうから、結婚する前に合わないことが分かってむしろ良かったのでは。」
というような、破談を肯定的に捉える意見も見られた。
返済の目処が立っていたり、結婚生活は問題なく送れる収入があるのだとしても関係なさそうで、
「奨学金を借りて進学させる親」と「そんな親の元で育った人間」に拒否反応を示しているような印象を受けた。
(※参考)
大学生の約半数が奨学金を借りているらしい![]()
そんなに??
確かに、親同士の価値観が違うのは不安である。
違うよりは同じほうが良いのは明らかだ。
私も心配で心配で堪らないだろう。
しかし、
我が子の人生から最愛の人を奪ってまで優先しなければならないものなどあるのだろうか。
カップルなんて傍から見たら似た者同士で、色々な意味でお似合いであることがほとんどだ。
にも関わらず我が子と自分の育ちを過大評価し、連れてきた恋人とその家庭を「うちとはちょっと…」と見下すとは、何と言う驕り高ぶった考えだろう。
子供は親の所有物ではない。
なぜ自分にも子供の結婚相手を選択する権利があると思えるのか。
結婚は家同士が関係してくるものだから当然?
リスク(のように見えるもの)を排除してあげるのは親として当然の務め?
それを大義名分にして、自分が理想とする子供の結婚相手を求めたいだけではないだろうか。
一番大事なはずの
この人と一緒に幸せになりたいという当事者二人の気持ち
が完全に無視されていることが悲しい。
奨学金を借金と認識するのも
家同士の価値観が違うと揉めそうで嫌だというのも
400万の返済に15年もかけるような男は嫌だというのも
「親の価値観」である。
親の価値観を押し付け、子供の人生をコントロールするのは毒親ではないか…?
それとも、うちはまだ娘が小さいから現実味がないだけで、いざ結婚するとなったら途端に盲目になり
うちとは格がぁ〜奨学金がぁ〜とゴネて
娘はやらん!!
などと口走ってしまうものなのだろうか![]()
仮に二人を別れさせることに成功したとして
「お父さん、破談にしてくれてありがとう
」
という展開はあるのか。
私なら親を恨み、駆け落ちでもしてしまいそうだ![]()
我が子が世界一可愛く大切なのは、親にとっては当たり前だろう。
しかし相手の男性も同じように、親御さんにとって代えの利かない大切な存在であることを忘れたくない。
我が子だけがこの世で唯一大切にされるべき存在ではないのだ。
奨学金ごときで否定するなど、
彼に対しても彼を愛する娘に対しても、あまりにリスペクトに欠けた行動ではないだろうか。
正直なところ、私自身には奨学金に頼らないと子供を大学に入れてやれないような懐事情で子供を作るという発想はない。
不測の事態が生じ急に家計が苦しくなったのだとしても、必死で働き何とかして学費を工面するだろう。
400万の返済に15年もかけるという感覚もいまいちピンと来ない。
だが我が子にとっては価値観の合う、大切で大好きな人なのであればそれが全てではないか。
結婚する義務などない人生の中で、互いに結婚したいと思えるような人に出会えるのは決して当たり前ではない。
とても幸せなことだ。
家柄の良いハイスペとやらと結婚したからといって幸せな生活が保証されているわけではないし、両家間にトラブルが起きないわけでもない。
子供には親の顔色などうかがうことなく自分の人生を生き、幸せになってほしい。
