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Tokyo Seoul

韓国ソウルで大学生をしています。
毎日地味に生きたいと思っています。
でも、やっぱり外に出て、ます。



こんばんは


前の記事の単語の中に出てきた

금수저(金のスプーン) 흙수저(土のスプーン)


はじめて見て調べた時は、ボンボンの家系と
貧乏なおうちみたいに理解をしました。

まぁ、実際そんなかんじなんですけど、

흙수저ビンゴという、貧困層に属するかを
診断?するビンゴもあります。

昨年中にこの単語に関することが
沢山発生したのか(ビンゴ表など)
引っかかるあらゆる資料が2015年付けです。


なんと今やスプーン階級論が!!!


そんな風に呼ばれて、検索語として出てきます。

所得や資産で階級分けされるんですが

プラチナ>ダイアモンド>金>銀>銅>黄銅>プラスチック>土

と今や事細かく階級があるようです。

土の下にもまさかの奴隷階級まで...



金のスプーンをくわえて生まれた人には勝てない



みたいな言葉から家庭、両親の経済力で
人生の方向や質が決まるみたいなのを念頭に

その資産基準、両親の収入を各スプーンで
いくら以上は金、いくら以下は土みたいに
階級表まで出来上がっていました。


一体誰が作り出したのかなぁ。



今やどんなSNSでも
日常的にこの階級たちが出てきます。

ex) 金のやつらはいいよなー、うちは土だから TT みたいに


単語がどんな意味なのか知ろうとした過程で
意図もせずこんな階級論があるのかぁと知り


格差という矛盾について考えましたね。


成績ボロボロだった社会学の講義を思い出しました。




しかしですね、
この単語の意味を知ろうとしたのがこちら

近隣大学のfbの掲示板?に揚げられた生徒の文でした。


最後の3段落の訳です。


僕は土のスプーンなんて言葉が気に食わない。
誰も僕に「土のスプーンをくわえて生まれてきた」なんて言わない。
だけど、僕は土のスプーンって言葉を両親が知るんじゃないかと思うと遺憾だ。

「いつももっといい思いをさせてあげられなくてごめんな」っていう僕の両親が
「俺は学が無いからお前はよく学んで必ず成功しろよ」っていう僕の両親が
土のスプーンなんて言葉を知れば「自分が子供に土のスプーンをやったんじゃぁないか」と
思うんじゃあないかと思うと嫌だ。

僕は両親にいい土をもらった。
僕が深く根をはり健康に育つことのできるいい土をもらった。
「いざ俺がお前にしてやったことは無い」だなんて言うけど
両親の存在が僕を今日も成長させてくれる。

大きな木にならなきゃ。
両親が寄りかかって休める大きな木に。
本当にいい土を下さって感謝に尽きないと言いたい。



世間に浸透しきった格差、
貧乏人には貧乏人の人生なのかと
絶望していないこの生徒さん、メンタルと
その孝行心が最強のイケメンです。

きっとこんなピンからキリまでのスプーン
大学生だの若い子たちが言い出したのでしょう。

それに後付けでどんどん所得や資産を細かく
振り分けたんでしょう。

そうやって生まれた物差しによって両親が
抱く感情とは?と考えたこの生徒さんの言葉を

今や日常で乱発される格差を可視化したともいえる物差しよりも

拡散されて共感されて欲しいですねっ☆




☆おしまい☆