連日お伝えしている台風ですが、
今日のお昼過ぎ、
周防大島に最接近した模様です。

気象情報からするとそうなんですけど、
影響。
驚くほどなかったです。

風速は、3メートル以下。

時間雨量は、1ミリ前後と。

台風の中心が近くを通ったとは思えないほど、
平静に近かったです。

今日も15時ごろ、
畑へ行ったんですが、
幸いにも、
異変はありません。

今日は、ハウスの写真。

 



 

 

 



台風の動きが遅いため、
まだ確定は出来ませんが、
おそらく被害は無いでしょう。

明日、
しっかり畑を見て回って、
状況を把握したいと思います。

そんな今日ですが、
あるものを取り上げます。

それは、「秋芽」。

秋に出る新芽です。

 

 

 

 

 

 



暦の上では、まだ8月ですが、
みかんの栽培上は、
すでに秋の入り口。

この時期に出る新芽は、
秋芽となります。

基本的に、
みかんの新芽が出るのは、
春、夏、秋の、
年3回。

新芽は、
やがて、花に、葉に、枝になる、
貴重なもの。

歓迎されてしかるべき。

ですが、
秋芽に関しては、
その発生は好まれません。

みかんはこの時期、
実にたくさんの養分を送る、
大事な時。

しかし秋芽が発生すると、
そちらにも養分を取られてしまいます。

これを、養分競合といいます。

 

また、

糖度が上がらない原因の一つにも。

したがって、
秋芽。

望まれないんですね。

一方うちでは、
春芽、夏芽、秋芽、
どれも大歓迎。

せっかく出た新芽。

大事に育てます。

新芽の発生は、
木の元気な証拠。

樹勢を重視する私は、
秋芽もしっかり活かします。

養分競合については、
競合しても、
実に十分な養分が行く方法を考えます。

それが、
液肥の散布。

またもこれ。

ただ、
葉っぱからの栄養補給は、
根からの吸収に比べて、
効果が長続きしません。

そこで私は、
通常の農家では考えられないほどの回数を行っています。

液肥の中身も、
私独自のもの。

最高の資材と、最善の努力。

今年はどこまで行けるのか。
挑戦を続けます。

昨日の最後、
「次に畑へ行けるのは、
二日後か、三日後か。」
と、書きました。

しかし、
思った以上に台風の動き、
遅いです。

今日も雨はけっこう降ったんですが、
風はそれほどでも無く。

午前に、二回。

午後に、一回。

畑に行けました。

今のところ、
特に異常はありません。

 

 

 

 

 

 

 



まあ、本番はこれからでしょうが、
腑に落ちないことが。

台風の予想進路を見ると、
その中心が、
周防大島の近くを通ります。

当然、
猛烈な風が予想されるかと思いきや、
ウェザーニュースも、
ヤフー天気も、
風の予想は、
風速10メートル以下。

思ったほどでもないんです。

今後変わる可能性もあるでしょうが、
出来れば、予想が当たってほしいですね。

雨は、
警報級になるのは、ほぼ確定でしょう。
これは覚悟せざるを得ません。

せめて風だけでも、
ひどくならなければありがたいです。

山口県への最接近は、30日。

明日のブログ。
一体どんな内容になるでしょうか。

今日の天気は、曇りのち、雨。

畑の最高気温、
30.9度。



今日の作業は、
台風対策。

これをやらなければいけません。

先ずは、
農機具置き場。



一部の物を倉庫に入れましたが、
他は、特になし。

飛びそうな物はひもで縛るなど、
普段からやっているので、
それほど手を付ける必要はありません。

次に、農薬庫。

扉の所に板を設置します。



そして、ハウス。

扉を全開にします。

 

 

 



閉めたままだと、
風を含んで、ビニールが破れる恐れがあります。

そのため、開けて、
風が抜けるようにします。

台風対策。

以上です。

みかんに関しては、
何もしません。

一番影響のある幼木は、
鉄の支柱を立てて、結んであります。



一方、成木は、
並み大抵の風では、
倒れたりしません。

そのぐらい、しっかり根を張って、
土をがっちり掴んでいます。

もっとも、
枝が折れたりはあります。

何十本も折れれば別ですが、
数本で済めば、許容範囲内。

枝は折れても、
切ってやれば、またそこから芽吹きます。

また、
実についても、
果樹の中では、
かなり風には強いです。

私の栽培歴でも、
台風で実が落ちたという経験、
ほとんどないですね。

ただ、
怖いのは、塩害です。

塩の害。

海に囲まれた、周防大島。

台風の風で、
海水が、みかん畑に吹き付けられることがあります。

海水を浴びた、みかんの木。

深刻な事態になります。

まず、落葉。

葉っぱが落ちてしまいます。

そして、最悪の場合は、
木が枯れます。

かつては塩害で、
多くのみかんの木が枯れた歴史もあります。

雨、風、塩。

いずれにしても、
非常に怖い、台風という存在。

次に畑へ行けるのは、
二日後か、三日後か。

みかんたちの無事な姿。

強く願わずにはいられません。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
38.5度。



今日の作業は、
摘果です。

一昨日始めた、
早生みかん。

落とすのは、
日焼け果や、小玉果。

小玉果の判断で使うのは、
いつもの摘果道具。

通り抜けないものは残します。



通り抜けるものは落とします。



小玉果については、
ほぼ、想定内。

すでに、二回の摘果を済ませていることもあって、
それほど多くはありません。

一方、
日焼け果。

こちらは、
想定以上。

思ったよりも、発生が多いです。

 

 



無理もありませんね。

この夏の猛烈な暑さ。

生半可じゃありません。

しかも周防大島は、
ほとんど雨が無く、
連日の強烈な日差し。

重量を量ったわけではありませんが、
かなりの数の日焼け果を落とすことになりそうです。

そして、
自然の厳しさ、
これだけじゃありません。

台風が来ますね。

現時点での進路で行くと、
周防大島も、非常に危険です。

おそらく、
無傷ではいられないでしょう。

明日は、
台風対策を行いたいと思います。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
40.3度。



今日の作業は、
液肥の散布。

8月、六回目。

 

 

 

 



ひと月に、六回の散布。

過去最多に並びました。

この猛烈な暑さの中、
普通では考えられません。

ですが、これで終わりではないです。

液肥の散布。

まだまだ続きます。

そして、
液肥の中身は、
尿素。



窒素成分主体で、
葉っぱからの栄養補給。

さらに、
万田酵素。



本日の液肥の散布は、
樹勢強化が主眼ですね。

樹勢。

木の元気さ。

私はこれに、
非常に重きを置いています。

みかんの実を作るのは、
みかんの木です。

したがって、
木の健全さは、とても重要。

私の栽培の、根本となるものです。

現時点で、
その樹勢。

いささかの懸念も無いです。

うちのみかんたち。

元気いっぱい。

 



努力を重ね、
その成果が現れる。

農業の、大きな喜びですね。

ところで、
みかん作業とは別に、
私には、朝、夕の日課があります。

それは、
野菜への水やり。

8月19日に、
27ミリほど降ったんですが、
それ以外は、
この夏の周防大島、
雨が降りません。

みかん畑は、自動かん水ですが、
野菜畑は、手かん水。

ジョウロで水やりします。

きゅうり。

 



ピーマン。

 


は、もうダメっぽいです。
水をかけてもすぐに葉がしなびて、
実もなりません。

トマト。

 

 

なす。

 

 



オクラ。

 



そして新たに、
地這いのきゅうり。

 



すべて水やりするのに、
約20分。

これが、朝、夕の日課です。

で、
今朝の収穫分。



ピーマンは、
そろそろ終わりの決断をしなければならないと思いますが、
他の夏野菜。

まだ頑張ってくれています。

それに応えるためにも、
毎日の水やり。

そして、
液肥の散布。

今後も続けていきたいと思います。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
39.8度。



今日の作業も、
摘果です。

今日から、
早生みかんをやります。

落とすのは、
日焼け果や、小玉果。

早生みかんは、
全て露地なので、
日焼け果がかなりあります。



やがて痛み始めるので、
摘果で全部落とします。

そして、小玉果。

規格外の、小さな果実。

これも、同じく摘果します。

小玉果に関しては、
早生みかんでも、
自作の道具を使います。

こちら。

 



注目するのは、
日付の部分。

このサイズ。

9月5日時点での果実の大きさです。

それを、今、適用します。

やり方は、いつもの通り。

通り抜けないものは残します。



通り抜けるものは落とします。



この作業には、
一つの意図があります。

それは、
小玉果は作らないという、
私の意志。

十日も先の基準を当てはめれば、
摘果で落とす果実の数は多くなります。

作業量も増え、
時間もかかります。

しかし私は、
手間も時間も、惜しみません。

そして、
私が作ろうとしているのは、
中玉のみかん。

何故か。

一つは価格。

農協出荷にしろ、
個人販売にしろ、
一番人気は、中玉のみかん。

農協表記で言えば、
Mサイズ、Lサイズ。

これが、
人気も高く、
価格もいいです。

したがって、
経営的には、このサイズを多く作ることが、
収益アップになります。

もう一つの理由は、
栽培の難易度。

一般的に、
みかんは、小玉の方が糖度が上がりやすいです。

味が凝縮されるのか、
けっこう美味しいんですね。

一方、
中玉以上のみかんの糖度を上げるのは、
難易度が上がります。

私は、難易度が高い方へ挑戦するのが好きなので、
敢えて困難な道を選びます。

昨年の早生みかん。

大きさの、M、L比率は、約7割。

平均糖度は、12.3度。

今年も新たな取り組みとともに、
目指すみかんにチャレンジします。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
40.8度。



今日の作業も、
摘果です。

ハウスの、せとみ。

落とすのは、
ほとんどが、小玉果。

摘果道具を使い、
通り抜けないものは残します。



通り抜けるものは落とします。



そして、
ハウスせとみの摘果。

今日で終わりました。

 

 

 

 



昨日から始めて、
わずか、二日。

今日も猛烈な暑さの中、
最速での終了です。

別に急いでいるわけではありません。

日程的には、
相当な余裕が有ります。

にもかかわらず、
このスピード。

誰が見ているわけでもありませんが、
孤高の仕事ぶり。

ただ、
今後、気にかかっているのは、
台風。

この影響がどうなるか。

現時点での予想進路では、
周防大島も暴風域に入っている感じ。

場合によっては、
来週前半は仕事にならないかもしれません。

仮にそうでも、
作業のアドバンテージは揺るがないです。

それほど、
大きなリードがあります。

8月も、あと一週間。

来月の今頃には、
「極早生」という品種のみかんの出荷も始まります。

いよいよ、
みかんシーズンの到来も近くなって来ました。

過酷な夏を乗り越えて、
いいみかんになってくれることを願いたいです。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
40.4度。



今日の作業も、
摘果です。

昨日、
露地のせとみが終わったので、
今日から、ハウスせとみ。

落とすのは、
日焼け果や、小玉果。

なんですが、
ハウス。

日焼け果は、ほとんどありません。

理由は、
防虫ネット。

 



本来は、害虫の侵入を阻むためのものですが、
遮光の効果もあります。

これによって、
日焼け果の発生を防いでくれています。

今日の摘果で出た、
ハウスの日焼け果。

たった、一個。

露地とは比べ物にならない少なさです。

したがって、
ハウスの摘果は、小玉果がメイン。

ここで活躍するのが、
自作の摘果道具。

 





いつもの通り、
通り抜けないものは残します。



通り抜けるものは落とします。

 



この繰り返し。

今日の畑は、
数日ぶりに、40度越えの暑さ。

まだまだ、夏は終わりませんね。

そんな今日ですが、
ハウスの摘果。

半分近くまで終わっています。

わずか一日で、
半分近く。

過酷な暑さの中、
このスピード感。

昨日も書きましたが、
農協の栽培スケジュールは、参考程度。

私は私の栽培をやります。

その先に、
一体何が見えるのか。

それを確かめるべく、
日々の努力を重ねたいと思います。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
39.7度。



今日の作業は、
摘果です。

露地のせとみ。

落とすのは、
日焼け果や、小玉果。

割合としては、
小玉果が多いです。

見ただけで分かるものありますが、
大きさに迷ったら、
摘果道具を使います。

通り抜けないものは残します。



通り抜けるものは落とします。

 



そして、
露地のせとみ。
終わりました。

明日から、
ハウスせとみに入ります。

ちなみに、
今やっている摘果。

三回目の摘果です。

農協の栽培歴では、
最後の摘果。

三回目が済めば、
摘果は終わりです。

しかしながら、
私は終わりません。

もう一回やります。

場合によっては、
もう二回。

農協の栽培スケジュールは、
あくまで参考程度。

液肥の散布もそうですが、
私は、指針をはるかに超えた栽培を行っています。

それでも、
目指すみかんに到達出来るかどうか。
収穫時まで分かりません。

今年も、
これまでの作業にやり残したことは無いです。

残りは、
早生みかんが、二ヶ月半。

せとみが、半年。

日々、
やるべきことをやって、
収穫を迎えたいと思います。

今日の天気は、晴れ。

畑の最高気温、
39.5度。



今日の作業は、
液肥の散布。

8月、五回目。

 

 

 

 

 



液肥の中身は、
尿素。



窒素成分主体で、
葉っぱからの栄養補給。

そして、
「美味大豊作」。



今年からの、新液肥。

液肥の散布も、
今月、すでに五回。

チャンスがあれば、
来週もやります。

達成すれば、
月に六回の液肥の散布。

過去最多に並びます。

ただ、不安要素は、台風。
どうも、10号が発生しそうです。

進路次第では、
来週は難しいかも知れません。

今後も気象情報を注視したいと思います。

そして、
今日は、液肥の散布の後、
もう一つやったことが。

糖度の計測。

せとみです。

結果は、

 

 



前回と、あまり変化は見られず。

早生みかんとの違いは、
かん水の頻度ですね。

早生みかんは、
四日おきに水を流しています。

一方、せとみは、
毎日。

水が多過ぎると、
糖度は上がりません。

それが、みかん栽培の常識。

逆に言えば、
糖度を上げるためには、
水を切ればいいことになります。

その代表的なものが、
「マルチ栽培」。

畑に、水を通さないシートを敷き詰め、
雨の侵入を遮断します。

これで糖度は上がります。

しかし、弊害も。

水が吸えないわけですから、
木は弱ります。

樹勢の低下が起こります。

ですが、
これは仕方のないことだとされて来ました。

糖度を上げるためには、
木が弱るのも、やむを得ないと。

その常識に、
真っ向から挑戦しているのが、
私の栽培です。

そのモットーは、
木を元気にして、
美味しいみかんを作る。

文字にするのは簡単ですが、
その実践は非常に難易度が高いです。

その難題に、
日々挑んでいます。

結果が出るのは、
収穫時。

今年も、先ずは、
11月の早生みかん。

どんな答え合わせになるでしょうか。