2015年、5年生が始まって10日ほどした4月半ばの日、ぴこが学校から帰ってきて、ランドセルを背負ったまま言いました。
「あの先生怖い」
おびえるという感じではなく、つぶやくように。あの先生が新しい担任であることはすぐに気づきました。5年生の担任は、新しく違う学校から来た中堅の男の先生でした。
あまり学校の事を自分から話さないので嫌な感じがしました。
「何が怖かった?」
と尋ねると、
「私の席の斜め後ろの男の子が、先生が話してるのにずっと喋ってて、先生が大声でその子を怒った声が怖かった」
と。
「自分が怒られたんじゃないんだ?」
当時の私は、自分の学生時代の経験などを踏まえて(その子を注意することもあるけど、クラスをしめるために大袈裟にみんなの前で注意したのかな?4月の新しい担任がよくやること)と感じました。
「ぴこの事を叱ったわけじゃないんだから気にしなくていいよ」
と言いました。私はその事をぴこの今日の感想として捉えようとしました。新しい担任に良い印象は持たなかったんだなと。
でもその事はぴこには忘れられない怖い思い出として残ってしまったのです。
それからゴールデンウィークまでは通常通り学校に通っていました。
ゴールデンウィーク明けの日、朝ベッドから起きてこなかったので起こしました。
「…あたま…いたい…」
起き上がることもせず言ったその言葉に心がざわめきました。朝からそんな事を言ったのは初めてでした。
「熱測ってみる?」
熱はありません。喉いたや、発疹、鼻水も出てないですが起き上りませんでした。(どうか病気でありますように)と思いました。(これは不登校の始まりなのでは?)というぐるぐるとした不安の中、もこだけ登校班に送り出しました。
その後も何度か声をかけますが起きられず、欠席の連絡を学校に入れました。