　以前の「アナログキャプチャーボード」に関する紹介で、「Avidemux による mp4 変換についても、後日、簡単に触れたいと思います」と書いていましたので、簡単に触れたいと思います。

　「Avidemux」は、限定的な使い方しかしないので、細かなことは、何も分からないのです。

　限定的な使い方とは、ネットに流れている「MP4」動画等(同フォーマットの再エンコード不要動画含む)をキーフレーム単位(位置)で、カットや結合して、新たな「MP4」動画を作成するものなのです。

　ですから、下図の設定は、青字の「コピー」、「コピー」、「MP4v2」になります。

　当然、無劣化編集です。キーフレームの位置以外で、切ると再エンコードになります。

　「アナログキャプチャーボード」のＤＱ４動画は、入力が「mpeg」なので、コピーは、できません。

　再エンコードになりますので、その指定は、下図の赤枠で、囲ったものです。

　映像、音声のコーディクとコンテナを選んだ理由(ネットで調べたもので、私がそうかと思ったことなので、真偽は？)を簡単に記載します。

①　映像出力：Mpeg4 AVC (x264)

　AVCとは、「Advanced Video Coding」の略。

　x264 とは、「ライセンス関係を回避して生み出された H264コーディク」

　ということで、YouTube等でも推奨されている最も標準的な「Mpeg4 AVC」を採用。

②　音声出力：AAC (lav)

　AAC(Advanced Audio Coding) は、AC3よりも更に進んだ不可逆音声形式とのことなので、「AAC」を採用。(lav) とは、様々なファイル形式の動画・音声に対応した無料のコーデックパック(LAV Filters)ことだと思うので、他の欄にも記載のある「(lav)」を採用。

③　出力形式：MP4v2 Muxer

　「MP4v2 Muxer」は、「MP4 Muxer」に比べると各種デバイスとの互換性が高いと言われているので。また、「MP4 Muxer」は、AC3 音声を格納することができないとの記載もあった。(未確認)

　結論は、現在の主流である MP4 は、H264 + AAC が標準と考えられるが、使用するコーデックの選択が難しい。ライセンス的に見れば、上記でよいと思われます。

　最後に、なぜ前回の(ＴＶ⇒ＭＰ４)の編集に、「TMPGEnc Authoring Works 5」を使用したかと言いますと、所有していること、もありますが、ＣＭ個所が多いので、キーフレームに合わすことが、難しいし、無理すれば可能ですが、カット部の繋ぎに不要な部分が混ざり込む恐れがあります。

　「Avidemux」は、設定にあるように、「コピー」と「エンコード」が別になります。カット＆接続部だけのエンコードで、済むのですが、全体を「エンコード」するので、時間をかなり要するのです。

　「TMPGEnc Authoring Works 5」は、必要な所だけ、自動でエンコードするので、処理が格段に速いのです。流石の有料ソフトです。

動画の編集・作成(Avidemuxについて)