40歳代の男性の患者さんです。
武道の練習中に右肩を痛めてしまい腕が肩から上にロックし痛くて上がらない状態です。
肩の状態を検査してみると私の経験で、肩のじん帯が切れているか、もしくは切れかかっているような感じです。
少し施術をしてから彼にこの事を説明して病院で検査を受ける事を勧めました。
それから1ヶ月ぐらい彼が来ないので、どうしているかと思っていたら先日来てくれました。
彼が言うには
病院で検査を受けたらやはり肩のじん帯が切れかかっていたそうです。
お医者さんの診断では、一般生活には支障がないぐらいには何もしなくても治るが、これからも武道をガンガン続けるなら手術をしたほうが良いと、言われたそうです。
手術については私は何も言えないので、彼の判断にお任せするしかありません。
しかし、あれから1ヶ月ぐらいたっているのに肩の方は痛くて上に上がらないようです。
試しに上げてもらうと以前と同じ感じです。
頭を洗ったり服を着替えるのに不自由していると言います。
そこで私が腕を持ってゆっくり上げると痛みもほとんどなく上まであがりました。
私は不安と恐怖で脳が痛みを増やしていると判断しました。
私は彼の方と腕を持って
「手伝うからゆっくり自分で腕を上げて、痛かったらやめるから!」
そして
「ゆっくり大きく深呼吸をし続けてください」
と、言いました。
ここで大切なのは深呼吸です。
彼に深呼吸を続けてもらいながら息を吐くときにゆっくり上げていって、上がったらまた息を吐くときにゆっくりと下ろします。
最初は恐々やっていたからですが、3回ほど繰り返すと
「あれ!」
て、顔になりました。
「痛いですか?」
と、聞くと
「ほとんど痛くない」
と、言います。
そして私は手をはなして彼一人で腕を上げてもらうと頭に上までしっかりと上がります。
「痛いですか?」
と、聞くと
「少し痛いけど問題ない!」
と、言います。
不安と恐怖が、痛みを増やしてしまう事があります。
呼吸を上手く使うと筋肉と心(マインド)の緊張を緩める事が可能です。
なのでゆっくりと呼吸をつかって歌を上げてもらい脳にある不安と恐怖を調整して、自分で作ってしまったいた痛みを消して脳にインプットしてもらいました。
(痛めているじん帯自体の痛みは、治るまでなくなりません)
呼吸は、上手に使うといろんな自分にとって良い使い方が色々と出来ますよ😊
施術が終わった着替えてもらっていると更衣室から
「あれ、普通に服が着替えられる!」
と、言う声が聞こえてきました😊
(画像はイメージです)
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