漂流ネットカフェを読んだので、

考察してみました。

 

〇考察

・作中のパラレルワールドは土岐が作り出した

 世界


・今までの遠野は土岐が作り出した妄想。
※遠野の髪型の違い。

 平行世界の遠野は高校時代の髪型に近いため。


・遠野が鼻先を舐めたりキスをしたりするのは

 土岐の感情の高ぶりが関係している。
 土岐の中では「鼻先を舐められた」という行為 が遠野との記憶の天井になってるから物語の

 序盤ではいいところまで行くといつも鼻先を

 舐められてた。
(つまり土岐の中ではまだ奥さんへの後ろめたさや理性がある状態)
 終盤では土岐の感情が高ぶり、理性よりも遠野

 への欲が勝っている状態なので欲が記憶の中

 での天井を先行しあのような描写になった。


・遠野の「言って」というワードについては、
 土岐の中で中学時代に遠野へ想いを伝えること ができたターニングポイントとなる重要な

 ワードだったため、作中の大事な部分でも出現 した。


・遠野の正体は土岐の欲の部分であり、

 子供の正体は土岐の理性の部分。
 遠野が子供を消すのは欲が理性に勝った描写

 だが、結局は遠野と一緒に学校に入る事を拒み 理性を優先させた。
※欲を優先させる事が出来なかった

・子供にヒルが大量に襲いかかったのは、

 理性に歯止めが効かなくなっている状態を

 表している。


・最後に現実世界の遠野と遭遇するが、土岐の

 元からの「自分の欲を優先できない」という

 性格と平行世界で既に遠野(欲)を断ち切った

 事から、結果的には遠野に声をかける事は

 せず、ゆきえ に電話をした。
※つまり欲を捨てて「大人になった」ということ

〇不明点
・子供がなぜ1月6日に生まれてくる事を知っていたのか
・なぜ土岐はリボンを持っていたのか