ケララに魅せられて。その3 | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

ケララに魅せられて。その3

たどり着いたアレッピー。

8時間のクルージング・オン・ザ・硬い木のせいで、
もはや真っ直ぐ歩けない。
もう一人で歩けない。
純一郎も言っていた。
フォーエバー・ラヴ。
フォーエバー・ドリーム。

ちょっと何言ってるかわかんない仲良くなりかけた、
いやしかし決して連絡先を交換するほどではない、
そのアドバンテージが見当たらないのでそんなオファーもすることのない、
多国籍の人たちとさよならを言って船着場では、
その辺の宿屋の客引き達が群がってくる。

もう日は沈んでいるしそのままどこかに泊まることも頭をかすめたんだけれど、
私って自分に厳しいタイプの人間だから、
コーチンに行きます、とかっこ良くその場を離れて、
歩いてすぐのローカルバス乗り場へ。

コーチンへ戻る。
北へ。
来た道をまた北へ。

何の情報も無いまま、英語はおろかヒンディーも伝わらないまま、
何となくコーチンっぽいバスに乗り込む。

1時間半、何を考えていたんだっけ。
確かミスチルばっかり聞いていた。

駅らへんで降りる、駅、わかる?
ステーションだよステーション!
ステーションで降ろせ!!!!!

って大騒ぎして、駅が全然見当たらないところで降ろされた。

英語もヒンディーも通じない気の弱そうなおじさんが一緒に降りてくれる。
何となく「ぼくも駅に行くから一緒に行こう」
みたいなことを言っている気がしないでもない。

言葉なんか必要ない。

そして少し東へ向かったところに南側ジャンクションの駅を発見。
バスの車掌さん、疑ってごめん。
ありがとう。
英語もヒンディーも通じないおじさん、ありがとう。

ただ駅に着いたところで別にホテルを予約しているわけでもなく、
地球の歩き方によるとこの辺にまあまあちゃんとしたホテルがあるって言うから
来てみたけど、
そんな簡単に見つかるわけもなく、
もうすっかり夜で黄色人種のましてや女なんか一人もいないし、
これはやばいやばい、
その辺のHotelって書いている所に入ろうとするももういっぱい、とか言われるし、
これは駅で野良人間の仲間入りですかって思っていたところで、
地球の歩き方の件のホテルを発見しました。

ほぼ半泣きで
「私ね、この日本のガイドブック見てここに来たんだけど、
ここにすっごーく良いホテルって書いてるでしょ?
だから私もきっとフィードバックするよ?
だからお部屋あるよね?
あ・る・よ・ね?!」
と凄んで、無事エアコン無しのお部屋、しめて2,000円弱を確保した。

駅前で買ったカレーとナンがやっぱり予想通り、
おいしくなくって半分以上残して、
お湯は出るんだけどシャワーからは決して出ない、
なぜか蛇口からだけ熱湯の出るバスルームで悪態をついて、
暑い暑いと言いながら泥のように眠る。

何て日だ。