とうとう行ってきた。
いやな予感はずっとしていた。
数ヶ月前から。
だから日本に行った時に何が何でも、と思って、
「すいません1回で何とかしてくださいもう私日本にいられないんです
ちょっと悪いことをしたから。
悪いことったって法をおかすとかそんなのではないんだけど、
まあ妹ぶった、みたいなぐらいのものだろうけど、
とにかくここにはもういられないからお金なら払うからあああああ」
って言って、
鹿しかいない様な県の歯科に行った。
鹿の歯科。
そしたらその痛いのは虫歯ではない、とはっきり言った。
あの茶髪の歯医者は。
それを信じていたのに。
日本人だからって信じちゃいけないんだ。
むしろ人間なんて信じちゃいけない。
信じられるのはお金だけだ。
ほんとそう。
余裕で痛みが増してきたので、
私は歯は本当すぐ治さないといやなんです。
自然治癒力の及ばないものは早く対処しないと良いことがない。
理にかなっている。
珍しく私が理にかなっている。
しかしインドで歯医者って、上野駅のトイレに筋肉質の男性が入る、
ぐらい危ないって聞いた。
どっかで読んだ旅行記には麻酔無しで歯を抜かれたって書いていた。
歯の神経と17歳の初恋の思い出だけはお墓まで持っていくって決めている。
だけど先月帰ったばっかりで日本に帰る予定もないし、
このままやすやすと虫歯菌に、
バイキンマンみたいなあんなやつに私の口の中を占拠されているのを放ってはおけない。
インドのことはインド人に聞け。
ということで同僚に聞いたら、
「私が通ってるところはねー、ちょっと高いの、600ルピーぐらい。
でもね、器具を使い回すのよねー。そこが問題よ。」
う
うつけもの!
ご乱心じゃ!
殿が!殿が!
ネットで調べ倒して、
日本人御用達!みたいなところに行った。
死ぬほど遠かった。
死ぬほど遠くて、
死ぬほど愛想の良い歯医者は、
日本と変わらないぐらい清潔な場所で迎えてくれた。
治療前に、単語が難しくて覚えられないので
-麻酔を使え
-神経と歯は抜くな
-器具は消毒しろ
これだけ紙に書いて渡すと笑われた。
そんなわけないじゃん、全部最新だから安心してよ、って言われた。
実際、助手の女が、私の口に入れるホースみたいのがちょっと雑いぐらいで、
日本と変わらない様なちゃんとした治療で、
ほとんど痛みもなく2本が処置された。
ちょっと削って白いのでちょちょっと治した。
インドを今までナメていた。
なんだ、結構進んでんじゃん。
そして麻酔でしびれた顎をさすりながら受付へ戻り、
お支払いは1本5500ルピーと言われた。
そうか、そりゃ愛想よくなるよね。
虫歯1本8000円超えてきたかー。
2本で2万近くかー。
まあまあちゃんとした家が1ヶ月借りられるなーこの辺で。
国民皆保険ってすごいなー。
石油産出国行こうかなー。
医療費がただの国にもう変更しようかなー。
クウェート行こうクウェート。
ってちょっと思いました。
支払いがかさんでどうしたらいいのかわからないので、
週末を今度は謎の井戸で過ごすために、
ちょっと旅行してきます。
貞子に会えるだろうか。
こんなに旅行は嫌やって言ってるのにまたです。
テツandトモだってきっとなんでやねん!って言うでしょうよ。
なんでだろう、じゃなくてなんでやねん!って言うよ。
間違えて。
いや、今だって行きたくない。
雨季だしだらだら家から一歩も出ずに本を読んでいたい。
本当に嫌すぎて朝から胃が痛い。
引きこもってたいのに。
ことり/小川洋子

暗い。
どうしようもなく暗かった。
鳥のぴーちくぱーちく鮮やかな表現があほほど出てくるのに、
もう全部灰色。
救いのないことないこと。
だけど、人とおるからってそれが孤独じゃなくて、
一人だから孤独って絶対言いきれるのか。
誰かと一緒にいる方が寂しいって思ったことなんて何度もある。
もっと言えば、誰かといると一人になりたくなってしまって、
一人でいると誰かといたくなったりする。
日本にいるとインドに行きたくなるし、
インドにいると日本に帰りたくなる。
もうこうなったら間をとってタイぐらいにいるのがいいのかも知れない。
以上。
数ヶ月前から。
だから日本に行った時に何が何でも、と思って、
「すいません1回で何とかしてくださいもう私日本にいられないんです
ちょっと悪いことをしたから。
悪いことったって法をおかすとかそんなのではないんだけど、
まあ妹ぶった、みたいなぐらいのものだろうけど、
とにかくここにはもういられないからお金なら払うからあああああ」
って言って、
鹿しかいない様な県の歯科に行った。
鹿の歯科。
そしたらその痛いのは虫歯ではない、とはっきり言った。
あの茶髪の歯医者は。
それを信じていたのに。
日本人だからって信じちゃいけないんだ。
むしろ人間なんて信じちゃいけない。
信じられるのはお金だけだ。
ほんとそう。
余裕で痛みが増してきたので、
私は歯は本当すぐ治さないといやなんです。
自然治癒力の及ばないものは早く対処しないと良いことがない。
理にかなっている。
珍しく私が理にかなっている。
しかしインドで歯医者って、上野駅のトイレに筋肉質の男性が入る、
ぐらい危ないって聞いた。
どっかで読んだ旅行記には麻酔無しで歯を抜かれたって書いていた。
歯の神経と17歳の初恋の思い出だけはお墓まで持っていくって決めている。
だけど先月帰ったばっかりで日本に帰る予定もないし、
このままやすやすと虫歯菌に、
バイキンマンみたいなあんなやつに私の口の中を占拠されているのを放ってはおけない。
インドのことはインド人に聞け。
ということで同僚に聞いたら、
「私が通ってるところはねー、ちょっと高いの、600ルピーぐらい。
でもね、器具を使い回すのよねー。そこが問題よ。」
う
うつけもの!
ご乱心じゃ!
殿が!殿が!
ネットで調べ倒して、
日本人御用達!みたいなところに行った。
死ぬほど遠かった。
死ぬほど遠くて、
死ぬほど愛想の良い歯医者は、
日本と変わらないぐらい清潔な場所で迎えてくれた。
治療前に、単語が難しくて覚えられないので
-麻酔を使え
-神経と歯は抜くな
-器具は消毒しろ
これだけ紙に書いて渡すと笑われた。
そんなわけないじゃん、全部最新だから安心してよ、って言われた。
実際、助手の女が、私の口に入れるホースみたいのがちょっと雑いぐらいで、
日本と変わらない様なちゃんとした治療で、
ほとんど痛みもなく2本が処置された。
ちょっと削って白いのでちょちょっと治した。
インドを今までナメていた。
なんだ、結構進んでんじゃん。
そして麻酔でしびれた顎をさすりながら受付へ戻り、
お支払いは1本5500ルピーと言われた。
そうか、そりゃ愛想よくなるよね。
虫歯1本8000円超えてきたかー。
2本で2万近くかー。
まあまあちゃんとした家が1ヶ月借りられるなーこの辺で。
国民皆保険ってすごいなー。
石油産出国行こうかなー。
医療費がただの国にもう変更しようかなー。
クウェート行こうクウェート。
ってちょっと思いました。
支払いがかさんでどうしたらいいのかわからないので、
週末を今度は謎の井戸で過ごすために、
ちょっと旅行してきます。
貞子に会えるだろうか。
こんなに旅行は嫌やって言ってるのにまたです。
テツandトモだってきっとなんでやねん!って言うでしょうよ。
なんでだろう、じゃなくてなんでやねん!って言うよ。
間違えて。
いや、今だって行きたくない。
雨季だしだらだら家から一歩も出ずに本を読んでいたい。
本当に嫌すぎて朝から胃が痛い。
引きこもってたいのに。
ことり/小川洋子

暗い。
どうしようもなく暗かった。
鳥のぴーちくぱーちく鮮やかな表現があほほど出てくるのに、
もう全部灰色。
救いのないことないこと。
だけど、人とおるからってそれが孤独じゃなくて、
一人だから孤独って絶対言いきれるのか。
誰かと一緒にいる方が寂しいって思ったことなんて何度もある。
もっと言えば、誰かといると一人になりたくなってしまって、
一人でいると誰かといたくなったりする。
日本にいるとインドに行きたくなるし、
インドにいると日本に帰りたくなる。
もうこうなったら間をとってタイぐらいにいるのがいいのかも知れない。
以上。