私は死んだ後の世界を両方とも見た。ハンピ旅行⑥
朝、仔ヤギたちの騒がしい鳴き声で目が覚めると、
まあ、なんということでしょう。

塀の向こうで木がなぎ倒されているではありませんか。
匠の技。
そしてその葉をここぞとばかりに、
ゲストハウスの塀の中まで入ってきて、
仔ヤギがとにかく食べている。
メエメエうるさいんじゃー!
勝手に入ってきやがってー!
まだ電気来てへんのじゃー!
そう、私は死んだ後の世界を両方とも見た。
天国と地獄と、
ハンピで両方を見た。
まだ吐き気が残っていたのだけれど、
同じオートを今日もチャーターすると約束してしまっていたので、
時間通りに迎えに来たドライバーととりあえず川に向かう。

象が水浴びをしていた。
そして私は気分が悪い。
そこからメインテンプルへ裸足で入る。

この村の一応はシンボル。
色が無いのに今にも動き出しそうな美しい彫刻たち。
そして私は気分が悪い。
川べりを少し歩くと、現役のお寺があってその先に、
ACHYUTARAYA TEMPLEがある。

何も太陽を遮らない。
ここにはカーマスートラ像もある。
エロいやつ。
そして私は気分が悪い。
まだまだ行きたいところがある。
しかしここでギブアップです。
昨日のカレーがまだ私を苦しめる。
もう、ええねや、ここで。
また来るさかい、うち、もうここでええねや。
と言いながら青白い顔でChill Outというカフェに入った。
冷静になれ、という名のそのカフェは、
ソファーベッドみたいな席と半屋外でとても雰囲気が良い。
冷静になれそう。
バスの時間まで5時間ぐらいあるからそれまで自由行動でいいよ、
って言ったのにドライバーがどうせ暇だからと付いてきた。
たまたま同じカフェに居た、
昨日ムカデがお部屋に出た同じゲストハウスの日本人大学生、
それから世界一周中という日に焼けた日本人なんかとしゃべりながら、
日本人ばっかりやないかこのカフェ。
日本より日本人多いんじゃないか。
そしてドライバーのもっと深い身の上話なんかを聞いていた。
実はこれってものすごい貴重な体験だったりする。
普通、生活していて話す機会のあるインド人はまあまあお金持ちばっかりで、
少なくとも私立の学校に行っていない人は英語が通じないので、
ほとんど深い話はできない。
彼の家庭は、彼しか英語は話せなくて、
きょうだいはバナナ農園や、配達屋さん、その他もろもろで、
みんなで大家族を支えていて、
同じカースト内でお見合い結婚をして、
そして紡いでいく。
なまじっか英語が話せることや、社交的な性格が手伝って、
リキシャドライバーとして世界中の観光客と日々話す中で、
そうやって世界を知ってしまっているのに、
じゃあその、あくまでも私からすれば、だけれど、
カーストや家に縛られた生活でそれは不満に思ったりしないの?
みたいなことで土足で入り込む。
どっちが幸せかとかはもちろん判断なんかできないだろ。
嘔吐感もおさまってきて、
ゆるい午後を過ごした。
飲み物が半分ぐらいでだいたいハエに見つかって、
半分残したままの飲み物ばかりでテーブルがいっぱいになった。
きっとわがままで神経質で傲慢な、
こんな外国人を数多目にしては、
お客だからと何も言わずにいることに慣れてしまったわけで、この人達は。
そして弾丸ツアーは終了。
ホスペットまで戻って、またハンピに来たら指名するよ!と約束し、
ドライバーと別れて、私はまた、14時間の道のりをバスに揺られた。
もう疲れた。
私。
ハンピは天国で地獄だった。
アクセスが異常に悪いけど、オススメです。
インドに来た際は、ぜひに。

はっきり言ってこんなに地獄みたいなだし、
疲れちゃうし、
本当に旅になんてもう行きたくない。
日本に帰りたい。
家の中にいたい。
1ミリも動きたくない。
いやだいやだいやだ
で、多分すぐにまた行くんだ、どうせ。
自傷癖だ、これは。
まあ、なんということでしょう。

塀の向こうで木がなぎ倒されているではありませんか。
匠の技。
そしてその葉をここぞとばかりに、
ゲストハウスの塀の中まで入ってきて、
仔ヤギがとにかく食べている。
メエメエうるさいんじゃー!
勝手に入ってきやがってー!
まだ電気来てへんのじゃー!
そう、私は死んだ後の世界を両方とも見た。
天国と地獄と、
ハンピで両方を見た。
まだ吐き気が残っていたのだけれど、
同じオートを今日もチャーターすると約束してしまっていたので、
時間通りに迎えに来たドライバーととりあえず川に向かう。

象が水浴びをしていた。
そして私は気分が悪い。
そこからメインテンプルへ裸足で入る。

この村の一応はシンボル。
色が無いのに今にも動き出しそうな美しい彫刻たち。
そして私は気分が悪い。
川べりを少し歩くと、現役のお寺があってその先に、
ACHYUTARAYA TEMPLEがある。

何も太陽を遮らない。
ここにはカーマスートラ像もある。
エロいやつ。
そして私は気分が悪い。
まだまだ行きたいところがある。
しかしここでギブアップです。
昨日のカレーがまだ私を苦しめる。
もう、ええねや、ここで。
また来るさかい、うち、もうここでええねや。
と言いながら青白い顔でChill Outというカフェに入った。
冷静になれ、という名のそのカフェは、
ソファーベッドみたいな席と半屋外でとても雰囲気が良い。
冷静になれそう。
バスの時間まで5時間ぐらいあるからそれまで自由行動でいいよ、
って言ったのにドライバーがどうせ暇だからと付いてきた。
たまたま同じカフェに居た、
昨日ムカデがお部屋に出た同じゲストハウスの日本人大学生、
それから世界一周中という日に焼けた日本人なんかとしゃべりながら、
日本人ばっかりやないかこのカフェ。
日本より日本人多いんじゃないか。
そしてドライバーのもっと深い身の上話なんかを聞いていた。
実はこれってものすごい貴重な体験だったりする。
普通、生活していて話す機会のあるインド人はまあまあお金持ちばっかりで、
少なくとも私立の学校に行っていない人は英語が通じないので、
ほとんど深い話はできない。
彼の家庭は、彼しか英語は話せなくて、
きょうだいはバナナ農園や、配達屋さん、その他もろもろで、
みんなで大家族を支えていて、
同じカースト内でお見合い結婚をして、
そして紡いでいく。
なまじっか英語が話せることや、社交的な性格が手伝って、
リキシャドライバーとして世界中の観光客と日々話す中で、
そうやって世界を知ってしまっているのに、
じゃあその、あくまでも私からすれば、だけれど、
カーストや家に縛られた生活でそれは不満に思ったりしないの?
みたいなことで土足で入り込む。
どっちが幸せかとかはもちろん判断なんかできないだろ。
嘔吐感もおさまってきて、
ゆるい午後を過ごした。
飲み物が半分ぐらいでだいたいハエに見つかって、
半分残したままの飲み物ばかりでテーブルがいっぱいになった。
きっとわがままで神経質で傲慢な、
こんな外国人を数多目にしては、
お客だからと何も言わずにいることに慣れてしまったわけで、この人達は。
そして弾丸ツアーは終了。
ホスペットまで戻って、またハンピに来たら指名するよ!と約束し、
ドライバーと別れて、私はまた、14時間の道のりをバスに揺られた。
もう疲れた。
私。
ハンピは天国で地獄だった。
アクセスが異常に悪いけど、オススメです。
インドに来た際は、ぜひに。

はっきり言ってこんなに地獄みたいなだし、
疲れちゃうし、
本当に旅になんてもう行きたくない。
日本に帰りたい。
家の中にいたい。
1ミリも動きたくない。
いやだいやだいやだ
で、多分すぐにまた行くんだ、どうせ。
自傷癖だ、これは。