心の弱い自分に。
今日パスポートの申請に行ってきた。
もう10年経つのだ。
あれから。
大学生の時に気がふれて、恐らく就活のし過ぎで気がふれて、
高校の修学旅行で行った韓国を除けば、
ほぼ初めての海外が個人旅行。
一人でアイルランド、イギリス、フランスへ行ってから、もう10年。
あれから私のパスポートはたくさんの国のスタンプとビザで埋められた。
最後の方はインドばっか。
もういいって。
必要書類に記入して、提出しようとして、
一番大切な項目を埋め忘れていて、少し焦って署名をした。
パスポートに載る署名だ。
これから10年私のIDになるものの中で一番大切な場所だ。
私という人間を証明するIDの中で唯一の漢字の名前。
なのに焦ったせいでちょっと曲がった。
おっさんが「まだかよ」ってこっちを見ていたせいで焦った。
曲がった。
名前が曲がった。
いやしかししょせんはパスポート、
されどおパスポート。
御パス。
気にしなければいいんです、そうなんです。
だけど10年だよ10年。
そもそも私の名前の漢字は非常にバランスを取りづらい。
あまり書くのが好きではない。
10年これを背負って生きるのか。
すでにかなり婉曲したこの私の人生が、今後10年さらに曲がるのか。
ひん曲がるのか。
なんて不吉な。
ああどうしようもう一枚書かせて!
お願い!
10年なの、だって。
1年なら我慢できます。
でも10年なんです。
あんた10年ってわかってますか。
次もう40歳ですよ?
ああああああああああああああああああ
で、言えなかった。
書きなおさせろと言えなかった。
私、10年さらに性格がひん曲がる予定です。
もうめっちゃいじわるしたんねん。
人のものが欲しくなっちゃったりしたんねん。
言われたこと全然素直に受け取らんとったんねん。
弱いわー。
心が弱いわー。
まだまだやわー。
今日はほんとそれが悲しいのでもうだめです。
立ち直れません。

ライチが開始した。
マンゴーライチという清涼感しかないものを凍らせてあほほど食べている。
そんな清涼感に富んだものを食べているのに私はひん曲がっている。
しかし新しい目標もできました。
今日。
仕入れた情報で、南インドの修行僧がやるらしいんですが、
トランス状態にして、背中の皮膚に針みたいのを引っ掛けて、
そのまま高い所から吊り下げるってのがあるんですって。
しかも2人も最近この辺で見かけたんですって。
しかもその内一人はさらに、10mぐらいある棒を、
両ほほに刺して歩いている人も見たんですって。
垣原じゃん。
殺し屋イチの垣原が本当にいるんじゃん。
これを今年中に絶対この目で見てみせる。
それだけを目標にひん曲がった性格でも明るく生きていく。
赤と白/櫛木理宇

もうある意味グロテスクな表紙とホラー小説大賞の帯につられて
ハードカバーなのに買ってしまった。
インドまでの飛行機内持つかと思いきや、
2時間もせずに終わってしまって、
おいどうするんだよ、あと7時間もフライトあるやないか、
ってなってまたアナと雪の女王を見させられた。
そのぐらい一気に読んでしまったと言うこと。
自分が女学生だった戦時中のことは、
いささか時間が経ち過ぎてもうよく覚えていませんが、
そうですか、終戦からもう半世紀以上ですか。
ふわふわしたあの感じとか、
今となってはしょうもない女同士の友情のもろさ加減とかが、
本だから起こる非日常的な破壊みたいなもんと相まって、
小説の中に出てくるレディオヘッドのあのけだるさ。
トム・ヨークは女子高生が聞くと危ないのではないか。
トリップしてしまうんじゃないか。
私は立派な大人になってから聞き始めて助かったけど。
で、色々思い出して気持ちが色んなとこに行ったり来たりした。
とにかく言えるのは私寒いのは嫌い、ってこと。
だけど暑いのも嫌い、ってこと。
特にインドの暑いのは嫌い、ってこと。
レディオヘッドと飲酒喫煙はハタチを過ぎてから、ってこと。
もう10年経つのだ。
あれから。
大学生の時に気がふれて、恐らく就活のし過ぎで気がふれて、
高校の修学旅行で行った韓国を除けば、
ほぼ初めての海外が個人旅行。
一人でアイルランド、イギリス、フランスへ行ってから、もう10年。
あれから私のパスポートはたくさんの国のスタンプとビザで埋められた。
最後の方はインドばっか。
もういいって。
必要書類に記入して、提出しようとして、
一番大切な項目を埋め忘れていて、少し焦って署名をした。
パスポートに載る署名だ。
これから10年私のIDになるものの中で一番大切な場所だ。
私という人間を証明するIDの中で唯一の漢字の名前。
なのに焦ったせいでちょっと曲がった。
おっさんが「まだかよ」ってこっちを見ていたせいで焦った。
曲がった。
名前が曲がった。
いやしかししょせんはパスポート、
されどおパスポート。
御パス。
気にしなければいいんです、そうなんです。
だけど10年だよ10年。
そもそも私の名前の漢字は非常にバランスを取りづらい。
あまり書くのが好きではない。
10年これを背負って生きるのか。
すでにかなり婉曲したこの私の人生が、今後10年さらに曲がるのか。
ひん曲がるのか。
なんて不吉な。
ああどうしようもう一枚書かせて!
お願い!
10年なの、だって。
1年なら我慢できます。
でも10年なんです。
あんた10年ってわかってますか。
次もう40歳ですよ?
ああああああああああああああああああ
で、言えなかった。
書きなおさせろと言えなかった。
私、10年さらに性格がひん曲がる予定です。
もうめっちゃいじわるしたんねん。
人のものが欲しくなっちゃったりしたんねん。
言われたこと全然素直に受け取らんとったんねん。
弱いわー。
心が弱いわー。
まだまだやわー。
今日はほんとそれが悲しいのでもうだめです。
立ち直れません。

ライチが開始した。
マンゴーライチという清涼感しかないものを凍らせてあほほど食べている。
そんな清涼感に富んだものを食べているのに私はひん曲がっている。
しかし新しい目標もできました。
今日。
仕入れた情報で、南インドの修行僧がやるらしいんですが、
トランス状態にして、背中の皮膚に針みたいのを引っ掛けて、
そのまま高い所から吊り下げるってのがあるんですって。
しかも2人も最近この辺で見かけたんですって。
しかもその内一人はさらに、10mぐらいある棒を、
両ほほに刺して歩いている人も見たんですって。
垣原じゃん。
殺し屋イチの垣原が本当にいるんじゃん。
これを今年中に絶対この目で見てみせる。
それだけを目標にひん曲がった性格でも明るく生きていく。
赤と白/櫛木理宇

もうある意味グロテスクな表紙とホラー小説大賞の帯につられて
ハードカバーなのに買ってしまった。
インドまでの飛行機内持つかと思いきや、
2時間もせずに終わってしまって、
おいどうするんだよ、あと7時間もフライトあるやないか、
ってなってまたアナと雪の女王を見させられた。
そのぐらい一気に読んでしまったと言うこと。
自分が女学生だった戦時中のことは、
いささか時間が経ち過ぎてもうよく覚えていませんが、
そうですか、終戦からもう半世紀以上ですか。
ふわふわしたあの感じとか、
今となってはしょうもない女同士の友情のもろさ加減とかが、
本だから起こる非日常的な破壊みたいなもんと相まって、
小説の中に出てくるレディオヘッドのあのけだるさ。
トム・ヨークは女子高生が聞くと危ないのではないか。
トリップしてしまうんじゃないか。
私は立派な大人になってから聞き始めて助かったけど。
で、色々思い出して気持ちが色んなとこに行ったり来たりした。
とにかく言えるのは私寒いのは嫌い、ってこと。
だけど暑いのも嫌い、ってこと。
特にインドの暑いのは嫌い、ってこと。
レディオヘッドと飲酒喫煙はハタチを過ぎてから、ってこと。