看護師だった母親の日記を新米医師の息子(成宮寛貴)が読むことで話が進む。
時代は約20年前平成が始まったばかり、地方病院に勤めるシングルマザー看護師浪子(夏川結衣)
看護師としての仕事に疑問を感じているところに海外で肝臓移植を手掛けた医師当麻(堤真一)が
やってきた。
最初の血が吹き出す手術のシーン。こういうのはしょうがないのかな?と思ったけれど、
看護師さんもうんざりしてしまい、仕事に疑問が感じてしまう。
その部分は道具の扱いひとつにもでていた。消毒後の手術のメスなど雑だなと感じた。
しかし、当麻先生の手術にオペ担当として立ち会った浪子は、仕事に対してやる気とプライドを
もてるようになった。その姿勢は道具の取り扱いも変わり、忙しい合間をぬって勉強をする。
また、当麻先生は手術中に都はるみを聞きながらオペをしたり、すぐ同僚の意見をきくところ、
派閥などにまきこまれない姿勢。医療技術が優れている医師というところをみせず、
親しみを覚える先生。
それにこの時代にはまだ日本ではみとめられていなかった脳死肝移植でてくる。
患者を助けたい医師の思い、法律を犯す、心臓が動いている人から肝臓をとると
いう難しい問題。
肝移植を通じて、「繋がっている」という言葉の重みを感じた。
★★★★☆