11月6日にプライマル・スクリームのライヴを観戦。
 
 昔にフジロックで観て、もっと屋内の狭いところで観たいなぁと思いつつなかなか観る機会がなくようやく観れました。

 その間にバンド編成もずいぶん変わってしまったけど…。特にマニがいなくなってしまって残念。


 ボビーはド派手な衣装の感じなんだがどうも薬が切れている感がありありで、何だか目が虚ろでぼやっーとしておりました。盛り上げるときにちょっと動いたり、投げキッスはしておりましたが。歌は歌えてましたよ、そりゃ。
 
 新しく入ったベーシストのシモーヌはやはりマニには劣ると感じるけど、方向性が違うタイプだからね。というか明らかにバンドとしてマニの後釜は批判が出るだろうと方向性違う女性ベーシストと決めてたような気がする。最初にアナウンスされたときもマイブラから持ってきたしね。

 ライヴ終わったあとにギターの音デカ過ぎだと話してた人たちがいたが、正直そういうバンドだろと思ったけど。特にアンドリューはケヴィン・シールズ、ロバート・ヤングのギターも全部弾くっていうことを考えるとそりゃ音大きくなるよと。それにケヴィンがいたときはもっと大きかったけど。そうでないと意味ないし。

 サポートではリトル・バーリーのバーリー・カドカンがギターで参加していたけど、ほとんどギターソロを弾かせて貰えてなかったけど。見た感じでは2曲くらいで本当にサポートって感じだった。まぁカッコ良く弾いてたから良いけど。

 ニューアルバムからの曲も良いんだけど反応あまり良くなかったんだが。

 アンコール前のSwastika Eyes、Country Girl、Rocksがやたら盛上がってましたけどね。正直Swastika Eyesはマニの暴走気味のベースがないと面白くないなと思ったけどベースとドラムとサイレン音しか聴こえないし(笑)。

 何だか小さいところで観たらあんまりボビー歌わない曲の方が好きだなとか思ってしまった。Autobahn 66とかね。あー、その辺もギターで弾くんですかとか感心したし。アルバム事に大きく音楽性変える傾向があるバンドなんで皆意外に器用だなと思ったり。

 もっと新曲やって良かったんでないかなと思ったライヴでござったよ。

 やっぱり薬切れてたと思うんだよなぁボビー…。

 
 最早レジェンドな域に入っていると思われる(そういう指揮者は多いが)リッカルド・ムーティ指揮を観た。ってこれ10月30日って結構前に観たのだけど。東京春祭特別オーケストラという特別編成で東京オペラシンガーズの編成。

 歌劇《シチリア島の夕べの祈り》序曲
 歌劇《シチリア島の夕べの祈り》第3幕より バレエ「四季」
 歌劇《運命の力》序曲
 歌劇《運命の力》第2幕より「天使の中の聖処女」
 歌劇《マクベス》第4幕より「虐げられた祖国」
 歌劇《ナブッコ》第3幕より「行け、わが想いよ、黄金の翼にのって」
 歌劇《ナブッコ》序曲


 最後がナブッコの序曲で終わるのでテンション高いまま終わったが来年ムーティがローマ歌劇場を伴って来日してナブッコを振るのでそれの前奏曲な気がしてしょうがなかった。


 このちょっと前にドゥダメル指揮でウィーンフィルでヴェルディを振っていたけど、それより良いんじゃないかと思うくらい凄かった(それはTVでしか観てないけど)。会場も良かったのかもしれないけど。


 ムーティの指揮は好きな解釈をさせない厳格な感じがするのだけど(柔らかくビシビシ振ってましたな)、それは日本人に合ってたんでないんだろうかと。そもそもクラシックについて後進国、文化的に遅れているものなので自分の解釈より、圧倒的にムーティの方の厳格さと日本人の従順さが合致したんでないだろうかと。

 カルロス・クライバーの指揮が生命体のようにオーケストラと一緒になる的な感想を読んだことがあるが、全然違うタイプのムーティにも自分はそれを感じてしまったけど。それ位オーケストラが素晴しく動いてたんだけど。クライバーとムーティって全然違うタイプの指揮者なのに親友だったな、そういえばと。
 

 それでもアリアの方になると悪くはない、けどやはり何かが明らかに足りない。日本人はオペラに対して苦手意識というか嫌いな雰囲気があってオペラ指揮者をあまり正当に評価出来なかったった過去もあるので(現在もそうかもしれないけど)その下地はやはり文化的にあるんだろうなと。

 何か今まで観た指揮者の中ではちょっと別格な次元がしてしまうところが多々ありました。

 
 
 2度のキャンセル、そしてベーシスト、マーク・ストーマーが腰痛でアジアツアー不参加。そしてライヴ当日、自分、完全に風邪引いてこれは行けないと思ったらThe Killersが今日はなしとアナウンスで明後日に日程替えると…。まぁ自分の体調のこと考えると良かったけど、まぁ何とも言えない理由で日程替えたな。


 で10月8日の方は体調あんまりでしたけど最初から観る。

1.Mr.Brightside
2.Spaceman
3.The Way It Was
4.Smile Like You Mean It
5.Bling
6.Shadowplay
7.Human
8.Somebody Told Me
9.For Reasons Unknown
10.From Here On Out
11.A Dustland Fairytale
12.Read My Mind
13.Runaways
14.All These Things That I’ve Done

Encore:
15.Jenny Was a Friend of Mine
16.When You Were Young

 というセットリストでしたね。最初の客電付けたまま出るし、ブランドン勢い余ってモニターに飛び乗ったのはいいがバランス崩して落ちそうになってましたよね。個人的にはJoy Divisionカバーのアゲアゲ感あるShadowplayは何度聴いても苦手だ。For Reason Unknownのときに黒いベースの赤い弦つけたやつ弾くブランドンがNICE。MCで二度同じこと言ってましたね(笑)。シンガポールにも行ったし、韓国にも行ったし(とアジアツアー部分を列挙)、でも日本の客が一番素晴しいってやつ。二度目は同じくだりをやってからアメリカより凄いんじゃないかと。
 From here on outでドラムをロニーが叩き続けながら皆にソロ回していくためのブランドンのダンスシューズ持ってきたか?のMC、客がもう待ってました感が凄くて全曲大合唱。Read my mindでガチャピンの人、ステージにあげる(正直これ自分は要らない、じっくり聴きたいというか大合唱したい)。最後にロニーがボソって何か言って終わりましたね。まぁブランドンの笑顔とキャラが凄いなぁと感心する素晴しいライヴでしてた。

 ただ難を言うならボス、トム・ペティ&ハートブレイカーズ、Pearl Jamあたりのアメリカンロック的な緩急をつけたライヴした方がもっと盛上がると思ってけどなぁ。そういう曲も書いてるだけにライヴだとそれを一定方向にしか機能させないのはちょっともったいないかなと。

 2日目
1.Spaceman
2.Somebody Told Me
3.Under The Gun
4.The Way It Was
5.Smile Like You Mean It
6.Prize Fighter(Partial)
7.Bling(Confession Of A King)
8.Shadowplay
9.Human
10.For Reasons Unknown
11.From Here On Out
12.Dustland Fairytale
13.Read My Mind
14.Runaways
15.All These Things That I've Done

(encore)
16.This Is Your Life
17.Battle Born
18.When You Were Young
19.Mr. Brightside

会場が会場だけにあれじゃね感があったが始まると全然でした。2日目の方がセットリスト的に攻めているような気がしたね。特に冒頭3曲とか頭おかしいと思った(笑)。This is your life聴けたの良かったなぁ。この日もRead my mindで客上げてたね。相当上げるまで待ってブランドン歌い出さないし。ロニーって銅鑼を全然叩かなくないか?と思いながら一回叩いたな。ブランドン、色々謝っておりました。シンセ弾くヴォーカリストは割と好きだな自分とブランドンの姿を見て思う。そしてアメリカ人で190センチくらいあるのにシャープだよなブランドン。モルモン教徒なので婚前前にセックスしないを守れたのだろうかと変な疑問を持ってしまうわ(結婚したらやたら子どもいますけどね、避妊もしないんだったっけモルモン教徒って?)。今回もロニーが最後何か一言で終わる(笑)。

 ライヴのあの状況にいると全然武道館いけそうだなと思いましたけどね。ファンの盛り上がりが凄かったからね。まぁ自分も全部大合唱してた訳ですし。次回はメンバー全員揃って来て下さいねと誰しもが思ったろうな。
 
 アンコールが1日目と違って長めで嬉しかったですと風邪をひいてたのにテンション上がって有明から銀座まで歩いてからようやく電車乗って帰ったのでした。
 映画エリジウムを観ました。ネタバレ含むよ。

 ニール・ブロムカンプの前作「第9地区」にはセンスは感じましたけど、個人的にあまり好きではない映画でしたが、今回はどうかなと。


 私としてはとても面白いなと。

 肉体的アクションについては希薄な感じがしますけど、人体破壊とマシンクラッシュの映像は素晴しいね。ジョディ・フォスターの役柄がただ中途半端な使われ方で残念かなと思うところがあるが、アルマーニを着こなすジョディ・フォスターはセクシーでカッコイイ。シャールト・コプリーは南アフリカ訛そのままで全く何言ってるか分からんけど、元々俳優でないから常軌を逸している演技のアプローチしてて面白い。一番良い役だと思う。マット・デイモンはこういうチャレンジングな映画には大抵出るので凄いなと感心する。もうマネージャーが天才なんでないかなと思う。ディエゴ・ルナの使われ方が酷いな。あれは途中で脚本変えたんでないかなと思う。

 そしてGT-Rだよね。ちょっとしか出ないけど。

 機械装着で強くなるとか中途半端だし、未来においても有線で情報を脳と共有ってとは思うが、頭に有線ってのはウィリアム・ギブソンの小説や攻殻機動隊のオマージュなのかもしれないね。マトリックスでも勿論良いけど、マトリックスはその二つの影響でそうしている訳だし。

 第9地区もそうなんだけどエリジウムも故郷の荒廃した世界をあまり嫌な世界として描いていないような感じがする。だって最後は故郷に想いを馳せる訳だしね。

 映画としてはSFとして世界観が薄さや脚本の弱さはどうしてもあるが、SFって元々映画化するとそういうものになるからあまり気にはならない。

 不思議なのはこの監督の未来感がエンディングにおいて割と前作も今作も楽観的であるということ。SF作家なら新しい世界になってもしかしたらより悪くなるであろうという世界観を提示して終わることを考えると稀な作家性なんではと思う。


 そして、この映画はやはりアメリカにおける無保険の問題を抉る為の映画なのかなと思わざるをえないんだよね。死を前にして行動する主人公達の切実さってアメリカの今のそれなんではと。



 
 そしてもう1本はアメリカでは低予算で大ヒットになったクロニクル
 


 
 これだけやれば充分というほどの傑作だと思う。マン・オブ・スティールのくだらなさに比べてこっちはホントに素晴しい。マン・オブ・スティール観るならこっちを観て欲しい。マイケル・ケリーはどっちにも出演しているけど(笑)。

 ビデオでずっと撮っている映像、青年の成長と苦悩、家庭問題、自身の無力さと全能性。
 説明されない原因、ヒーローになるという映画「アンブレイカブル」ほどまでにはいかないがリアリズム志向。

 主演のデイン・デハーンは最近よく見る。次回作はスパイダーマンの敵役ハリー・オズボーンだって。

 監督のジョシュ・トランクは難しい映画ファンタスティック・フォーのリブートを任されたと。
 脚本のマックス・ランディスはジョン・ランディスの息子だそうで、これがデビュー作。充分だと思われるね。

 
 アメコミ風なAKIRAな感じがしますね。

 

 アメコミの主人公たちは始まってしまったゲームをどう終わらせるかといつも行動を迫られるけど、これもそれは同じですね。アメコミの場合は割とゲームの開始を途中から始める(人生というものは全てにおいて過去に有責である)ということだけど、これは主人公の1人のみそれにして、他2人はにそれを決意させる物語にしているのが凄いなと。そのキャラクターの作りが如何にもらしくて良い。悪も善も実は同じものでしかないという描き方が素晴しい。まぁ大抵のアメコミ映画もそう描くんだけど、その描き方が下手だからね。


 一つ気になるのは主人公の描かれ方があまりにも単純で典型的で残酷でないかなと。家庭崩壊して、いじめにあっている、孤独の青年、そして力を手に入れたその末路と。決して明るい映画ではないんだけど、その現実においてこれは何を意味しているかはもうちょっと考えたいなと思う(だったら感想書くなよなんだけど)。 

 自分がいじめ受けて、孤独だったからかなと思うところは多いね。まぁそれは書いていくと違う話になるのでまぁ良いですよと。

 クロニクルは傑作だね。
 

 
 話題の若手Disclosureを観にリキッドルームに行ってきました。


 前座というかジョイントツアー的にAlunaGeorge(お互いファーストしか出してないと思うんだけど)が出てきましたね。うーんっと自分の印象は悪いですね。シンセっぽいギークなサウンドやりたいのか、ポップス志向なのか方向性とアイディアの組み合わせが凄く悪いなと。ヴォーカルの女の子はモデル契約とかしているらしいので外見はまぁそこそこなんだろうけど、シンセとかで作った音も全ては甘い歌声とアメリカのR&Bでも今やらないほど平坦で凡庸なメロディによって全てが台無しな気がしたけど。バンド形式でベース、ドラム(パットが多いかな)でサポート2人いたね。そんなに大した感じしない。これ聞くとCrystal Casstlesが如何に優れているかよく分かったね。
 Disclosureとのコラボで名前をあげたのにアルバムがイマイチ売れなかったし、やはり音もそう楽しいものでもなかった。


 Disclosureの方はシンセ、シーケンサー、パッド、卓上の生ドラム、パーカッション(ここまでそれぞれ2台)、ベース(これは片方だけだね)とかと意外と人力なところあるんだなと。かなりの率でパッド、ドラム、パーカッション叩いてたしね。
 リズムの凄さは若いのにもう最先端行ってるんでないかなと同時に、テクノ的な音のところでは実は結構懐古的なんでは、と思うところが多い。あと歌ものをやるとメロディがあるだけリズムの先鋭さが後退して面白くない。歌ものやめた方が良いと思ったね。
 途中当然、ヒット曲のこれを共演するんだけど

Disclosure - White Noise ft. AlunaGeorge

 あのライヴの音で凄さを感じた時点で、これはイマイチな気がする。良くできているけどね。

 最後はあと2曲か1曲やるよって言ったら客皆騒いでじゃ2曲だねとなってて反応が面白かったね。若いし、ライヴ馴れがまだあまりなっていない感じなので盛り上げ方ちょっと微妙。あと終わり方がワンパターンな気がする。その辺DJとかもやって腕をあげてくるかなと。

 リズム的なところで言えばKanye WestのYeezusより凄いと思う。似たようなサウンドな感じもす自分はしたんだけどCDとか聴いていないのでまだあれですね。若いのにこういう音になったの凄いなぁと感心しまくりでした。若いから出来たというべきなのかもしれませんけどね。

 そういえば最初始まったとき、近くの女の子がデカイ声で歌いまくってて笑った。サンプリングヴォイスまで歌ってたし。すぐやめちゃったけど。あと変なおっさんがずっと近くで踊ってたのもなかなか気持悪い感じで面白かったです。

 
 噂で聞いたことある日本のインディバンド、JENNIFER ISOLATIONを観てきました。
 まぁどんなバンドかあんまり知らないで観たのだけど。

 下北沢シェルターだと狭いだろうなと。地元福岡ではどんなキャパでやってるか分からないけど兎に角そう感じさせるライヴでしたね。

 演奏もそんなに悪くないし、順番的には最初であったけどなかなか盛り上がったし、客に中にはすげぇー良かったと言ってる人もいましたね。バンド的には渋谷でやった方が受けるんではと某バンドマンは言ってましたけど、自分もそう思う。






 それはそれとして、噂で聞いた好きな音楽と影響受けた音楽とは随分違う音なんだなとボンヤリ。まぁバンドの人全員の趣味性知らないし、それがバンドって生き物ですからね。
 何かONE OK ROCKとかFACT(そこまでヘヴィでは全然ないけどね)みたいな気がしたけど。今その辺の音が売れ線な気もするからそこそこは人気出るんじゃないかなとは思うけど個人的には天井見えてる気がするんだけどなぁ。


 ギターがリズムを埋め過ぎてるからヴォーカルのメロディラインないし(だからラップ的なものなのかもしれないけど、ファンク的、ラップ的な印象的な決め台詞とかあればね)だからある意味盛上がるけどね。メロディがあると盛り上がりが難しくなるしね。ドラムはそんなにギターがリズム埋めてるならツーバスの方が良いんでないのかなと思ったり。トラヴィス・バーカーとかみたいに叩けとも思わないけどそういう風にスネアをもっと叩かないかなと思ったり(日本でないからあれだけどね)。ベースは巧いんだろうけど、音が多過ぎな気がして(どうも全体的に日本のアマチュア、インディバンドはベースやたら弾くんだけどそれが何か違うような気がしてしょうがない。フリーの悪しき影響なのかもなぁと)
 スイマー(かな?)なる割とテンポの遅い曲はかなりRHCPだったなと。というか全体的にそうだったけど。
 ギターの埋め過ぎ感があまり好きでないけど、このバンドの良いところはそこだと思うからあれですね。

 個人的には全然好きでない音でしたけど、人気は出るんでないかなと。今後に期待しましょう。

 福岡出身のバンドだと何か海援隊(武田鉄矢)的なインテリジェンス(フォークロックの秀逸なカバーとかね)とか、それに繋がっているような椎名林檎、初期ザ・ルースターズからthee michelle gun elephant繋がっていくみたいなファストR&Bなドッカーンとしたリズム隊みたいなものが欲しいなという幻想があるんだけどね。

 

 
オポジッツ/ビッフィ・クライロ

¥2,580
Amazon.co.jp

 これを聴いたらハマってしまった。


 日本と世界の人気が開き過ぎて大丈夫かな気がしてしまう。特に海外だとフェス、ヘッドライナー級だし。というかこのアルバムで決定的になったんでないかなと。2枚組の大作だ。1枚ものもあるけど。

 音はヘヴィロックっぽいですね。でもそこはUK ROCKなのでちょっと変わってる。相当変わってるかも。

 メタルな世界観がないね、これ。歌詞がロマンチックな気がするし。でも曲と歌詞書いてる中心人物のサイモン・ニール、基本ライヴで上半身裸だ、タトゥー入れてるし。リズム隊の2人は双子でベン、ジェームズ・ジョンソンですね。

 音はプロデュースしているのがガース・リチャードソンでCDで聴くとちょっとうるさ過ぎる気もする。最近のジャッケットは元ヒプノシスのストーム・トーガソンで素晴しい。

 Black Chandelier、Opposite、Biblicalってシングルにした曲凄いな、これと。後ろつの曲は割で聴かせるタイプの曲だけど歌詞がまぁ良いわなと。これライヴで大合唱ソングじゃんっていう。
 その3曲ともアルバムの片方だけからのシングルって(笑)。
 Victory over the sunもシングルだけどね。
 コンセプト的にはThe sand at the core of our bonesが過去っぽいというか失恋っぽいくて、The land at the end of our toesが未来志向って感じになっている(ような気がする)。
 The Landの方がヘヴィな曲調多いかな。
 クィーン・オブ・ザ・ストーンエイジが好きなそうで(実際ジョシュ・ホーミに参加してもらったこともある)、そういう感じのギターリフがあるような気がする。QOTSAのより相当速いテンポだけど。

 ヨーロッパではメタル、ヘヴィロック系のフェスにもほぼトリで出るっていう。メガデスの破滅へのカウントダウンとかスリップノットの横でこんなのやってたらたまらんなぁと思ったけど。
 フー・ファイターズの前座、MUSEのウェンブリースタジアムでの前座もやってますね。MUSEと仲良いみたいですね、おなじ3人組バンドだし。

 終わった直後から大絶賛されてた大トリで出た Reading Festival 2013本当に凄いね。客が歌い過ぎだろって思ったけど。

 ライヴ観たいわって思った。あんまり海外と日本の人気の差が激しくならないように宣伝でした。

 Biblicalは歌詞も好きだし、後半のスクワッドのオォーってコーラスとか最高だなと。ライヴで女の子がワーキャーいう曲だわぁと感心します。なのに存在的にヘヴィロックバンドなんだから相当変わってる。
 観た映画の感想をまとめて。


 ローン・レンジャー。

 オリジナルのリスペクトは極めて薄い。ジョニー・デップが揶揄してしまうし。
 監督のゴア・ヴァービンスキーは自分に呪いをかける話が好きだなと。パイレーツ・オブ・カリビアンほど話は捻ってないのでシンプルに思えるがネイティヴ・アメリカンが絡む話なので結構残酷だな。

 監督は敵を敵としてあまり認識させない。パイレーツシリーズでもそうだけど今日の敵が明日の味方になったりして、その辺も踏襲されてて、彼の善悪の価値観面白いなと。

 ジョニー・デップはネイティヴ・アメリカンの血が入っている人なので、その鎮魂としての役回りだなと感心。ネイティヴ・アメリカンの衣装から西洋風な服に着替えて、エンディングでは1人荒野を歩き始めるあたりはもうね。

 最後のアクションが物凄いね。
 映画ウエスタンのオマージュあるね。最初の皆が駅に集合するところ。だったらバックショットが欲しかったが。あとエル・トポな。


 
 パイレーツよりシンプルな話にしていて面白いと思うんだけど、海賊の方が皆が好きみたいだね。


 
 マジック・マイク。


 チャニング・テイタムの俺々映画かと思いきや、マシュー・マコノヒーの映画だった。

 マシューの台詞も裸も歌もアホ過ぎて最高だよね。

 スティーブン・ソダーバーグは「セックスと嘘とビデオテープ」なんかあるから、ある意味テーマが合致したんでないかなと。
 最近のデートクラブ、アクション女優、そして男性ストリッパーと異色な感じのスターを使うのが何かソダーバーグ楽しんでるなと。オーシャン11、エリン・ブロコビッチあたりの有名スターを異色に使うという感じも面白いけどね。

 ギンギンな映画でしたね。


 ホワイトハウス・ダウン。


 ローランド・エメリッヒ監督は相変わらずアメリカに対して不敬なアクションをしていて笑うが、いつもと違ってまだ割と脚本がマシだったと思う。

 これダイハードの変奏曲だね。かなりダイハード。
 
 ジェイミー・フォックスがあまりに弱い大統領には思えないし、チャニング・テイタムのアクションの肉体感が希薄(特にマジック・マイク観たあとだったので)。

 これでヒットしなかったってちょっと酷かなと思った。


 マン・オブ・スティール。

 やっぱりな感じの映画でしたね。
 原作のキャラほぼ使わず、たてず、スーパーマンとゾット将軍とパパだけの話で。

 ロマコメとしてのスーパーマンは死亡。これからはアクション映画として観る感じになるのでしょうね。

 アクションはドラゴンボールなど日本のアニメっぽい。どっちにしろ、何かな映画になっておりました。

 スーパーマン演じてるのがイギリス人、パパがラッセル・クロウ(でそしてやっぱりお前が一番強いよ)、養父がアメリカを体現する俳優であったケヴィン・コスナー、養母がハリウッド育ちの女優ダイアン・レインって面白いね。テキサス育ちの異邦人のスーパーマン。

 役割が決められている人工授精で産まれる世界は格差社会の比喩だったりするんだろうし、自然分娩で産まれたスーパーマンは帝王切開ばかりで産むアメリカの比喩にも思えなくもない。そして前記に書いた通りの俳優陣って何か深読みをしてしまう。
 アメリカ人=スーパーマンっていう比喩だから、そんなもんだろうね。



 スター・トレック イン・トゥ・ザ・ダークネス。


 ご都合主義映画だね。JJ・エイブラムス、相変わらずTVの2時間もの撮っているなと。この人、ミッション・インポッシブル、スター・トレック、スター・ウォーズ撮るってもう一体何のファンだよと愛も崇拝も見えません。

 ネタバレしますけど




 カーンが出てくるっていう話は良いが、その結末を未来のスポックから聞いちゃうってまたご都合主義だなと。スポックは映画のスター・トレック カーンの逆襲で亡くなるからね。

 ずいぶんホモソーシャルな映画で宣伝の人間の弱点は愛だとかもう意味不明だし、そもそもエイブラムス監督にそんな深いテーマは一切ないと思う。良い俳優が無駄に消費されて有機的なことは一切起こりませんね。

 アクションのつるべ打ちは観る方にはそこそこ刺激を与えるので面白いと思う人も多いかなと。今回は割と昔のスター・トレックに知識が必要だったかも。


 パシフィック・リム。

 もう何も言わないから観てと思う。最高。
 
 
 
 映画トゥ・ザ・ワンダーを観ました。

 テレンス・マリック監督のファンなので観る前には一切情報を入れずに鑑賞してみました。

 マリックのアプローチが凄く変わってんなというか、まぁそういう映画を撮るだろうなという思いが両方ありましたね。ツリー・オブ・ライフのときもそう思ったけど、あれは割と自伝的作品だったから意外性もあったかなと。

 まず会話がない。全部モノローグ。話がほとんど分からないので画面からそれを読み取っていくしかないけど、全部理解するには後々に出てくる解説とか評論から読み解いていくしかないのではないだろうかと。映画自体が楽しめないって訳ではないし、監督が物語りたかったお話を私たちが全部理解しなければいけない訳ではないので(そういう解釈をしたい人はちょっとマリックの映画は苦手だと思う)、それはそれで楽しいと思うんだけど。

 テレンス・マリックの映画の通奏低音というか主題としてディスコミュケーションというのがあると思うんだけどこれもモノローグでしか語られていないということでもそれがあるな。
 
 シン・レッド・ラインでも日本人の言葉はアメリカ人に分からないように字幕つけなかったらしいし、ニュー・ワールドのポカホンタスと白人との断絶感、ツリー・オブ・ライフの家族間でのそれとかね。

 そしてマリックといえばカメラがやたら凄い。天国の日々ではマジックモーメントでしか撮影しないという、ネストール・アルメンドロスのカメラが凄かった。フランソワ・トリュフォーの撮影監督して名高いアルメンドロスですけど、天国の日々でアカデミー撮影賞取ってますからね。

 
 この映画ではエマニュエル・ルベツキと組んでますね。アルフォンソ・キュアロンとのコンビで名高いですね。マリックとはニュー・ワールド、ツリー・オブ・ライフでも組んでますけど。
 さすがなお仕事をしてますね。


 俳優陣がちょっとこれはあれだなと思いました。
 ベン・アフレックがミスキャストでないかとか言われてますけど、確かにオルガ・キュルレンコ、ハビエル・バルデムに比べると説得力ない。

 そして主要キャストの話より途中から出てくる脇役っぽいバルデムの牧師のストーリーの方が大きい割合を占めているような気がする。宗教観の問題もこの映画には大きく関わっているようですけどね。

 音楽はハナン・タウンゼントだけどダニエル・ラノワも関わっていてらしいなと。



 マリック、待機作が3本あるらしいけど全部こういう感じなのだろうかと。これを追求していくとどういう映画になっていくのかと思うところは興味津々。


 物語を全部読み取れないので体験するしかない映画なんだと思うけど、主人公達の恋愛を主題にしているなら、そこにワンダーだとするところに深さを感じるよな。

 
 ジェイク・バグの単独の方を観ました。


 開演前のSEがジミヘン、ストーンズ、古いブルーズとか流れてましたが1曲だけアクモンだった。かなりらしいなと思う。今の若い人にとってアクモンの影響力って大きいだろうなと本当に思う。割と簡単に弾けるしね(そこでグルーヴ感とかでるかどうか知らんけど)。
 サポート2人連れてバンドでのライヴでしたね。ドラマーが最初レギュラーグリップで持っているだけでNICEな感じがするが、途中からマッチドグリップに持ち替えてたけど。で2人とも当然巧いなと。
 ジェイク・バグは着古したフレッドペリーのポロシャツを着てたけど、終始私は襟を直せよと思ってしまった。よれよれだったぜ。

 新曲もやってましたけど、聴き込まないと自分はまだちょっと分からないかなと。歌詞も重要だしね。歌詞すごいからね。
 Brokenはソロでやってくれて良かったなと思いましたね。再リリースしたバージョンはリック・ルービンがプロデュースしてバンドサウンドにしてたけど、どうもちょっと。参加したRHCPのチャド・スミスのドラムがイマイチ好きではない気がするんだよね。完全にアメリカな音になってたし。やはりBroken共作した元Longpigsのクリスピンの感じなくなってしまう。Longpigsっぽくなくなってしまうと違うかなと。

 客席もっと大合唱するかなと思ったらそうでもなかった。女の子が意外にワーキャー言ってたな。いい傾向だなと。

 ニール・ヤングのカバー、マイマイ、ヘイヘイも自分の好きな曲だとカバーしてましたけど、バンドでエレキギターでやるから途中からヘイヘイ、マイマイになってしまうんだよね。
 Rock'n'roll Can Never DIe
と歌うところは皆で叫んで欲しかったが(年齢的にちょっと厳しいかな)、そこ歌うと歓声はあがる。

 19歳であれやるかと凄い才能だなと思っているのだけど、セカンドは歌詞の面は分からないけど、サウンド的にはあまり変化なく良作が出来るのではないかなと期待。

 ライヴ終焉したときに流れたのロックが死んでしまったこと日のことを歌ったドン・マクリーンのアメリカン・パイが流れてて、分かってるなぁと感心したのであった。