生きる

昨年の夏から、かかさず2週に1回の施術

出張で牛久駅近くまでKさん宅まで伺ってます

初めて会った時から、かなりふくらはぎが硬い。かなり硬いです。

膝から下、徹底的に足の施術90分コースです。


あまりにも硬いので、病院に行く事を勧めました。

Kさん「まぁ~この歳になればね。あちこちおかしくなりますよ。アッハッハッハ!もう一度旅行に行きたいので、先生、どうにかお願いしますよ!アッハッハッハ!」

Kさんは72歳。僕の母と一緒です。とにかく笑う。とにかく明るい。


Kさんは毎回毎回、手土産を持たせてくれる。たくさん話しを聞かせてくれる。

マッサージに行ってるのだか、お喋りに行ってるのだか分からない位です。



先日

「あのね…アッハッハッハ!病院行ったんですよ。なんか一年前から血便がたまに出るから。そしたらね…クックックッ…癌ですって!アッハッハッハ!かなり大きくなっちゃってね。先生もね、さてどうしましょう?って悩んじゃって!アッハッハッハ…」

そして声のトーンが落ち

「息子にね、もうこの年齢まできたんだから、もうお母さんいいよね?ってね…」

そして涙がポタポタと


あの高笑いのKさんが…涙をポタポタと


情けないことに、僕はいつもと違うKさんを直視できなかった


「アッハッハッハ!いやもう70年生きたんだからね!もうこのへんでね!アッハッハッハ!」

僕はKさんに助けられた

「いやいや許さないですよ。僕が廃業するまで付き合わないと!そんな、それはダメですよ!」



死とは皆平等にやってくる

当たり前のこと。とは全ての人が理解していても怖い

あのバカ明るいKさんだって怖い


Kさん

手術は14日です


Kさんへ

あの~本当に困りますんで、もう少し付き合って下さいよ!