イカした男 | 癒やしの先の向こう側
以前、一緒に働いていた人から電話がきました
永久隼人という男です
10年ぶりくらいでしょうか…
職場ではいつも明るく「どもー!!!」と挨拶してくれる
誰にでもそんな感じです
とても印象に残る人でした
永久さんとは職場外での付き合いはありませんでした
たぶん…永久さんは他の人とも付き合いはなかったように見えます
人付き合いが悪いというより、自分の世界観を持っている
そんな印象でした
そんな永久さんからいきなり電話
10年ぶりくらいの声です
永久「お久しぶりです!永久です!覚えてますか?」
僕「どうも!お久しぶりです!永久さん忘れる人はいないでしょ!」
永久「今、時間大丈夫ですか?」
たまたま夕食を食べ始めたとこだったので、30分後くらいにかけ直してもらうことにしました。
特に親しいわけではなかった人からの久々の電話は…
宗教・政治・マルチ商法…などが考えられます
さてどれだろうか?と僕は半分楽しみにしてました
宗教・マルチ商法に対しての偏見は全くなく、耳を傾けることは傾けます。当然、知っている人の話しですが。
政治の話しも嫌いではないですし、「この人を応援してくれ!」との言葉があれば、どういう政治観を持っている人か知りたい方です
あの永久さんはどんな話しをするのだろうか…
そして30分後
永久「僕バイクに乗ってるんですよ。それで事故っちゃいましてね」
僕「ありゃ~大変でしたね」
永久「それで、足がもぎれちゃったんですよ」
僕「…………足もぎれたぁー!!!」
永久「まぁでも、急いでつけたら、まぁどうにか付いたんですけどね」
僕「あーーーそれはよかったですね」
永久「それでずっと入院してたんですよ。そしたらですね、先生も看護婦さんも本当にいい人で、感動しちゃいまして…。
あっそれで足が付いても障害者になんです。ちゃんとは動かないんで。だから、仕事もやめなくてはいけなくなったんです。それでですね、
先生や看護婦さん見てたら、こんな風に人に貢献できる仕事したいと思いまして、会社を作ることにしました」
僕<うーん…でもそんな簡単に会社なんて…>
永久「それでいろいろ話ししてみたら、2000万円出資してくれる人がいたんですよ」
僕「…………2000万円!!!」
永久「それでマッサージ部門を作るんですが、中和田さん講師やって下さい。いやぁー足がもぎれて、いろんな大切な事を知ることができましたよ!ラッキーです」
というわけで、来月あたりから講師として東京に行くことになりました。
永久さん
足がもぎれて障害者となり、職も辞めざるを得ないことになった。
これだけ聞けば、不幸話しになってもおかしくはない。
それが、「足がもぎれてラッキー」とは…
入院中にこれからの人生を深く考えたそうです
親身に看護してくれる先生・看護師さん
相手は仕事と言えども、本当によくしてくれたそうです
何度も「僕はついてますよ!いい人ばかりにめぐり合う」と言ってました。
それは永久さん、あなたが引き寄せてるのですよ
そんな永久さんに思い出してもらえた事は、
僕にとって、もの凄い誇りです
ピンチをプラスに変える力強さ
分かっていても、なかなかできません
イカス男です
永久さんは独特に世界観を持っていたのは当然でした
絵描きさんでした。
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