ごきげんよう、藤村です。

今回は短め・・・の予定でしたが、調べれば調べるほど香ばしいネタがあったので、ご紹介です。

 

今回はこれです。

 

 

 

・・・・(´・ω・`)?

「中国人留学生に年200万円を支援して看護師育成」とな。聞いたことない話ですね。

なんかそういう奨学金でもできたのかな?と思いましたが、もう二段階ほど劣悪な話でした。

 

まずはこのリンク先はこちら。

 

 

怪しげなHPですね。

そしてこのHPが参考にしている情報源は、さらに別のサイト。こちらです。

 

 

いわく、

「現在では日本のNPO法人による『語学留学型就職支援事業』により、現地大学で日本語ができる200人近い看護師を受け入れ、日本での看護師免許取得後に国内の病院へと紹介・入職しています。」

「留学中の生活・学習環境、国家試験合格を手厚くサポートしているのは日本の病院です。NPO法人は病院の資金援助によって運営されていて、2年間の日本語専門学校の学費・生活費(150~200万円程度)も病院側が負担します。」
「病院の看護師寮に住みながら日本語学校に通い、看護助手としての勤務時には日本人看護師が指導につきます。」

とのこと。これらは事実でしょうか??

 

しかしその「NPO法人」の名前が書いていないし、「"語学留学型就職支援事業"」なるものはGoogle上には存在しません(みんなもググってみよう)。検証不可能です。「学費・生活費(150~200万円程度)」も根拠不明。

 

ついでに、本HP内に「病院側はこのようなサポートを継続していく予定であり、『外国人看護師を導入して将来の看護師不足に対応する計画がある』と回答した病院が7割にのぼる、という報告があります。」とありますが、これも根拠不明。誰かおしえて。

 

一部外国人看護師要請を行うNPOは存在するのですが、「"語学留学型就職支援事業"」という名前も無く、数字も合致するものがありません。

 

 

・・・なんと、書いている大部分の一次情報が根拠不明という・・・よくもまあ、こんな根拠不明の情報に飛びついて1万も「いいね」を付けて既成事実化するものだなあ、と思う次第です。

 

よしんばNPOがそういった支援をしていたとしても、「NPO法人は病院の資金援助によって運営されていて、2年間の日本語専門学校の学費・生活費(150~200万円程度)も病院側が負担します。」とのことで、税金が投入されているものではない、病院がその責任で看護師育成しているものですよね。

 

しかし元ツイートを読むと、「日本の学生たちが借金をしながら大学に通う」(=公的な奨学金の乏しさ)と並べ、税金で中国人留学生に年200万円を支援しているかのように読ませるものです。なんとまあ、劣悪な主張ですね。

 

 

最後に、ちょっと気になったのは、こういった「外国人留学生優遇説」デマを流すのはネトウヨばかりだったのですが、

このアカウントは「れいわ新選組」をはじめとした、国政野党支持の方ですね。ちょっと珍しいけど、れいわ新選組支持者の方が「外国人留学生留学生優遇説」に乗っかっているのも、たまーに見ます。

 

重要なのは政治的アンテナをしっかり磨くこと、そして怪しげな情報に引っかからないようにすることだと思います。

しかし過去イチで怪しげな情報でした。一週回って面白い。