初めての中期経営計画を立案し、それを実行しつつあった2018年の年末に「地下空間の大規模改革と夢洲駅周辺の開発」についてのプレスが発表されました。地下空間の大規模改革、とは、薄暗くイメージの悪い地下の駅をそれぞれ異なるコンセプトの意匠デザインでリニューアルし、快適な地下空間を創造しようというものでした。天王寺は空、森之宮は森、大阪港は船、といったコンセプトが掲げられており、魅力的な空間創造が追求されていました。その一方で、心斎橋のテキスタイルなど、奇抜なデザインにより建築家らの批判的な意見を受けた駅もありました。最終的には、新たなデザイナーによって変更がなされましたが、こういった取り組みは夢があって良いものだと思っています。
また、夢洲駅周辺の開発については、高層タワーから活力がほとばしり、流れ落ちるようなデザインのタワーが描かれており、夢洲をOsaka Metroの新たな拠点と位置付ける意気込みが感じられました。
これらの両者の計画は包括して活力インフラと命名されており、通勤や通学のお客様を乗せる社会的に必要な社会インフラとは異なり、人が出会ったり、エンタテイメントに出かけたりするための活力を与え生み出すインフラとして整備していくというコンセプトでした。このようなプランニングは民間になったからこそできるものであると感じます。ただ、こう言った地下鉄の駅のグランド・リノベーションを地下鉄の収益から賄うのは当然ですが、夢洲のような不動産開発とも言える事業を地下鉄の収益から支出することについては整理が必要であると思われます。
