[テイクアウトダブルの基本原則]
オーバーコールをしたい場合に使用するダブルです。
パートナーに、オポーネントがビッドしていないスートから好きなスートを選んで貰う為に使用します。
使用する際はオープン点以上のバリューを保証します。(目安としては12HCP以上)
[補足]
オポーネントのビッドスートが2種類の場合、それ以外の各スートに3枚以上を保証します。
オポーネントのビッドスートが2種類の場合、それ以外の各スートに4枚以上を保証します。
以下の様なビッド展開を考えてみましょう。
・(1C)-X:クラブ以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1D)-X:ダイヤ以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1H)-X:ハート以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1S)-X:スペード以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1H)-Pass-(1NT)-X:ハート以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1S)-Pass-(1NT)-X:スペード以外の各スートに3枚以上 12HCP以上
・(1C)-Pass-(1D)-X:ハート&スペード4枚以上 12HCP以上
・(1C)-Pass-(1H)-X:ダイヤ&スペード4枚以上 12HCP以上
・(1C)-Pass-(1S)-X:ダイヤ&ハート4枚以上 12HCP以上
・(1D)-Pass-(1H)-X:クラブ&スペード4枚以上 12HCP以上
・(1D)-Pass-(1S)-X:クラブ&ハート4枚以上 12HCP以上
・(1H)-Pass-(1S)-X:クラブ&ダイヤ4枚以上 12HCP以上
[問題]
オポーネントが1Dオープンしました。
以下の①、②、③、④、⑤のハンドについてテイクアウトダブルを使用するかを考えてみて下さい。
①
S:KQxx
H:Axxx
D:x
C:KQxx
②
S:QJxx
H:QJxx
D:x
C:QJxx
③
S:QJx
H:xxxx
D:AKx
C:QJx
④
S:xx
H:AKQxx
D:xx
C:Axxx
⑤
S:Jx
H:AJxx
D:Ax
C:QJxxx
[解答]
①テイクアウトダブルを使用します。
ダイヤスートが短く、テイクアウトダブルを使用するのに適しているハンドと言えます。
②Passします。
ダイヤスートは短いのですが、オープン点バリューあるようなハンドとは言えません。
③Passします。
オープン点バリューはあるのですが、ダイヤスートが長く、ハンドの形としてもバランスハンドな為ディフェンスに適しています。
大人しくダイヤコントラクトのディフェンスに回りましょう。
④1Hとオーバーコールします。
5枚以上のスートがあり、そこにアナーが固まっている場合は積極的にそのスートでオーバーコールしましょう。
⑤Passします。
スペードが2枚しかない為、テイクアウトダブルは使用できません。
また、5枚以上のスートが存在しますが、クラブのスートの内容がそれ程良くない為、2Cとオーバーコールしてもいけません。
[補足]
そのスーツのディフェンスをするぐらいならば、別のスートでコントラクトを買い取ってしまおうと思った場合にテイクアウトダブルを使用するのがお奨めです。
[補足]
テイクアウトダブルを4Hまで使用するという取り決めが一般的です。