親愛なるマリヤへ

 

子ども達を寝かしつける間

僕は紙芝居や絵本を読んだ

つかの間の家庭の幸福な時間だった

 

子ども達は話に夢中

僕は確かに幸せだった

短い時間だったが

 

やがて訪れる別れを知りつつ

子ども達を愛し続けた

 

つぶらな瞳が

お休みを告げるまで