親愛なるマリヤへ

青春時代

 

夏の夜空に輝く星々

どんなことでも出来ると

無限の可能性を疑わなかった私に

無言でうなずいてくれた

 

大人になって

 

父として子どもと眺めていた

夜空を

花火しながら

子ども達の幸福を願いを込めて

 

ひとりになって

 

ひとりぼっちが辛くて

夜空を見るのが辛くて

私は詩をかくことさえ

忘れていた

 

孤独の意味を知るようになって

 

誰の上にも平等に輝いている星々

私の上にも微笑んで見えた

そして、もう一度詩を書き始めた

 

心に傷を負う誰かに

何かを伝えたくて

夏の星々に願いを込めて