リヨンの対話
 
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シーズンオフその1 ~マンシーニ? マンチーニ?~

朝、書きかけのレポートを仕上げようとしていたら弟が話しかけてきた。

弟:悪いニュースがあった…

起きぬけ低血圧のクマ入りの顔で物騒なことを言うもんである。

兄:何が?
弟:マンシーニがインテルと合意らしい…

なるほど、それは機嫌が悪い訳である。
「アレッサンドロ・マンシーニ」はオリンピックリヨンをこよなく愛する弟が、来シーズンの攻撃の核として是非もんで獲得を熱望していたブラジル人ミッドフィルダーである。
もっともこの選手には、イタリア王者インテルも触手を伸ばしていたというから、マンシーニの移籍は弟にとって大きなニュースだったのだろう。

兄:決定?
弟:ほぼ決定
兄:監督変わって、獲得はないと思ってたのにな。

インテルは昨シーズン終了と同時に、弟いわく『男前マフラー』のロベルト・マンチーニ監督を解任していたから、マンシーニの獲得も白紙になったのではと思われていたのである。
とはいえ、インテルの新監督『年中コート』のジョゼ・モウリーニョの『前任地』のチェルシーからフランク・ランパードを引き抜こうというお決まりの手が、ルイス『ヒゲオヤジ』スコラリ新監督によってかわされた以上、マンシーニ獲得はインテルとしてぜひとも実現したかったのであろう。

しかし、マンシーニとマンチーニがインテルに出たり入ったりするという状況は、弟ほどヨーロッパサッカーに詳しくない私としてはややっこしい限りである。なにしろ、一度、サネッティとザネッティを取り違えたままで誇らしげにアルゼンチン代表を論じたあげく、弟に嘲笑されるという屈辱を味わった経験のある私としてはである。
ましてや、『ややこしい』オランダ代表のリストなど見るとジンマシンものである。
ファン・ボメルにファン・ペルシー、ファン・デル・サールにファン・ブロンクホルスト…
『ファンって何よ!ファンって!!』と叫びたくなる。
ファン・ニステルローイなぞカワイイもんである。
まさに名前だけなら『ありえん』ロッベンといわざるを得ない。

兄:それで、来シーズンのサイドアタッカーはどうなんの?
弟:ピャネツに任せるんやろ?
兄:どんな人?
弟:国内リーグの二軍から引き抜いた、セルビア人。18歳ぐらいかな?

確かにリヨンのスカウト力は凄まじいと思おうが、大化けしない限り、彼を獲得後いきなりフル五段活用するのは危険かもしれない。

兄:ほかは?
弟:コブーかケイタをサイドに張らせるという手はあるけど。
  そしたら1.5列目にエデルソン(今シーズンオフに獲得したブラジル人)を使うことになるのよね。
  こいつは全く見たことがないし、去年のケイタの二の舞になるのは嫌やなぁ

引用されたコートジボワール人ミッドフィルダーのケイタも気の毒である。
とはいえ、そう言われても仕方がないのかもしれない。昨シーズンに獲得した彼は、中盤の『目つきの悪い将軍』ジュニーニョと、『よゐこ』ベンゼマらフォワード陣とをつなぐパイプとして弟に期待されながら、その期待を心いっぱい裏切ってしまったのである。結果として『年齢不詳の野生児』コブーの八面六臂の活躍で事なきを得たが(その割に彼の評価が海外的に低いのは不思議である。)コブーをサイドで使うならセンターの攻撃的なミッドフィルダーに若干枚数が足りなくなるのは事実かもしれない。

兄:お金は余ってるの?
弟:ベナルファ放り出して余裕はあるかもしれんけどね。

ハテム・ベナルファはサイドからの切れ味鋭いドリブルが持ち味のフランス代表若手有望株である。
リヨンは彼を今シーズンオフに国内のライバルであるマルセイユに売り渡した。一説にはクセのある性格が災いしたと言われているが、カッサーノなど、監督にとっては使いにくいことこの上ない選手が好きな私としては、『マルセイユの海賊』リベリー以上に化けるのではと期待していただけに残念だった。

兄:誰かとれる?
弟:だれかおらんかなぁ

と言いながら、弟は日課であるサッカーニュースのチェックをしている。
と、そこで冒頭の『ヒゲオヤジ』スコラリの顔が画面に大写しになった。

『チェルシーの新監督、ルイス・フェリペ・スコラリは、昨シーズンにリヨンから獲得したばかりのサイドアタッカー、フローラン・マルダ選手が来シーズンの構想外であることを明らかした。マルダ選手についてはバルセロナから36億円のオファーが届いているという…』
天を仰ぎ、弟は嘆く。

弟:使わんのやったら返せよ!!

ヴァルスに三個軍団を返せと叫んだアウグストゥスではないが、
近年のリヨンファンの正直な心の叫びかもしれない。