2025年2月21日~23日に行われた「Startup Weekend 北九州Vol.12」に参加しました。
この冬何度目かの寒波に見舞われ、雪が舞うほどとても寒い3日間だったのですが、会場となった九州工業大学のキャンパス内ではもう梅の花が咲いていました。
Startup Weekendは、3日間という限られた時間の中で、チームを組んでビジネスプランを作り上げるという「起業体験イベント」です。
今回は、参加者66名の内、自分のアイデアを持ち込んで1分間ピッチに参加した人が32名、その中から投票により11名に絞られ、仲間を募り11チームが作られました。
夫と私はどうしたかというと、持ち込むアイデアを用意はしていましたが、今回はイベントそのものを体験することと、色んな方達と出会う事を目的としていたので、1分間ピッチには参加しませんでした。
そして全く予想していなかった、面白く不思議な3日間を過ごす展開となりました。
初日、少し早めに到着した私達のテーブルにまずやって来たのは、なんと小学5年生と6年生の姉妹でした!
しかも今回が2回目の参加で、ご両親も参加しているとのこと。
興味津々で彼女達の話を聞いていると、今度は19歳の専門学校生が同じテーブルに加わりイベントがスタートしました。
彼らに「持ち込みたいアイデア考えて来たの?」と聞くと、姉妹は「あります!」と即答し、1分間ピッチへの参加を表明。
19歳の彼は「あるんですけど、ピッチするか迷っていて…」とのこと。
聞いてみると、「ある依存症に悩む友人を助けたい。その為に依存症を解消するアプリを開発したい」と。
なんとも切実で純粋な彼の思いが詰まっていました。
夫も私も「その思いを叶えてあげたいモード」になってしまい、自分達のアイデアはさておき、今回はサポートにまわろうか…とアイコンタクト。
「もし選ばれたら一緒に考えるからピッチしてみたら?」と彼の背中を押しました。
結果、6年生のお姉ちゃんと、19歳の彼のアイデアは投票により見事11人の中に選ばれました。
そこからチームメンバーを募るわけですが、6年生の彼女には数名の賛同者が集まっているようだったので、私達は予定通り19歳の彼のチームに参加。そしてすっかり意気投合していた5年生の彼女も一緒のチームに加わり、なんだか『家族感たっぷり』な4人チームが出来上がりました。
2日目の午後にはコーチングの時間があり、3名のコーチから助言をいただいたのですが、中には当然辛口のコメントもあります。
「友人を想う気持ちは分かるが、依存症を解決するのはかなり困難とされているので、諦めて方向転換したほうが良い」とのバッサリなコメントもいただき、19歳の彼のメンタルは一時的にどん底に…
入賞を狙う為には、ビジネスプランを根こそぎ変えて一から立て直すという道もあったと思うのですが、入賞よりも彼の最初の思いを大事にしようと、夫が若干の軌道修正をするに留めました。
やがて彼のメンタルも徐々に回復し、最終日の発表では見事に大役を果たしました!
5年生の彼女も大活躍でした。
絵を描く事が得意ということで、発表用の資料のイラストを全部描いてくれました。
大人に混じって3日間過ごすというだけでも大変なことだと思うのですが、初参加の私達よりもカリキュラムを把握しているし、とにかくチームを盛り立ててくれていました。
全く想像していなかった展開でイベント参加を終えたわけですが、学ぶ事も思う事もたくさんありましたし、今後に繋がるようなご縁もたくさんありました。
Startup Weekend は、全国各地で定期的に開催されています。
アイデアをお持ちで、あと一歩を踏み出す勇気が欲しい方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。