G-ceptorのタイトルの元になったのはGraviceptor重力受容器です


直立時に重力の作用を受けて身体が動揺すると,筋が伸張,あるいは短縮し,負荷や筋長や伸展速度に関する固有感覚シグナルを生成する。関節受容器は関節圧を検出し,足底の皮膚受容器は圧力中心の動きや身体の動揺に伴う床反力角度の変化に反応する。腎臓の近傍の圧受容器は重力への感受性が高く,直立姿勢か傾斜姿勢かを神経系が検出するのに役立っている。こうしたシグナルのすべてが,身体の各部位と他の身体部位や支持面との位置関係の神経マッピングに貢献していて,神経系による質量中心の動きの計算に寄与している可能性がある。

Eric Kandel(著) 2014, カンデル神経科学 PartⅥ 運動 p.926


 カンデル神経科学の姿勢制御に必要な多重感覚入力の情報源として、腎臓の近傍の圧受容器は重力への感受性が高いという文章があり、この”腎臓近傍の圧受容器”が重力受容器として働いています。

一般的には内耳の前庭器官、視覚による平衡感覚の調整が知られていますが、腎臓からの平衡感覚入力はあまり知られていません。

ところが、このGraviceptorからの平衡感覚入力というのは垂直方向成分に関して60%程とされているそうです。

身体の垂直知覚に作用する内部器官(内臓)の重要性


ここにアプローチ出来ないかと考えて作った手技がG-ceptorでご紹介したspiral drawです。

元々は鍼灸の鍼の操作を応用しています。

また、speed spiral drawはカイロプラクティックのリコイルを応用しています。


アプローチ箇所のL3棘突起は命門と丹田、その左右の腎兪を意識しています。


東洋医学の腎間の動気は腹大動脈とも言われますが、そこは衝脈でもあり丹田からの経絡の始まり一源三岐の根幹、身体の垂直方向の運動軸として重力受容器が存在するというのはとても面白いと思っています。