と、ここでゲーム性を語る前に少しこいつの出で立ちについて順を追って話したいと思う。。。
第一話 正統派Aタイプ路線
時は今から遡ること13年前の世紀末。
当時はAT機全盛期。大手メーカーがこぞって射幸性の高い大ヒットマシンを生み出していく最中、営業面、販売面、開発面、すべてにおいて中小メーカーは苦心していた。
老舗メーカーがどんどん淘汰させていく中、同じく老舗であるテクノコーシン(前興進産業)も例外ではなかったに違いない。
「ヒートウェーバー」で技術介入をふんだんに盛り込み、「マグニチュード」や「温泉天国」などではリーチ目とスベリを出目演出に取り込んだ秀逸なゲーム性を生み出していた。
しかし、そこにたちはだかるはメーカー格差社会。テクノコーシン伝統の「左リールボーナス絵柄なし」は某大手メーカーにパクられそちらは大ヒット。せっかくのアイデアは他社にお株を奪われる形となった。
私個人としての意見も、当時のテクノマシンは「左リールにテーブルが一本しかない」大手メーカーなんぞよりよっぽど面白たっか記憶がある。
とまあここまで書けば、単に不遇なメーカー。よくある話なのだが、実はこのメーカー、ハードウェアの欠陥も多く、多くのゴトが出回ったのも事実。そこは開発力のなさが目立ってしまう結果となった。
・・・とここで、そこそこヒットとなったマグニチュードや温泉天国、ツキヨノタカヒメなどを制作し終えたメーカーに一つの転機が訪れる。
第二話 PAT(パラレルアシストタイム)搭載機種の登場
しかし正統派Aタイプだけでは限界がある、かといってCT機能は当時大手メーカー同士が裁判まで起こすくらい特許にうるさかった。
それならばということで、昔のデジパチにあった時短機能。少し前に岡崎産業からもでていた
「ボーナス終了後に一定の確率でリプレイ確率がアップする」
いわゆるRT機能搭載機の制作にとりかかる。
「ツキヨノタカヒメ」のBタイプ版「ビッグボーダー」でPATを宣伝したがいまいちぱっとしない台で終わった。
第三話 終焉に向けて・・・
PAT搭載機が出回ったときくらいから、このメーカーのマシンは変わり果てた姿にチューニングされた台が多くなってきた。
その先陣を切ったマシン、PAT搭載機「キングオブジャングル1」
ホールデビューするや、かわいいイラストとは裏腹に、通常の確率抽選ではありえない激しいボーナスの連打。発狂したような1G連。地獄のハマリ。何もかもが常識を超えた仕様で登場。
ちなみにこの「キングオブジャングル1」、テクノコーシン初のバックランプ搭載機なのだが、「ツキヨノタカヒメ筐体」を無理やりマイナーチェンジしただけで、内部は非常に完成度が低く、モーターの発熱やバックランプの配線切れなどが多かった。
第四話 最終兵器
キングオブジャングル1の登場からほどなくして、生まれたテクノコーシン新筐体での2兄弟。
「デジタルカウボーイ」「デジタルバイパー(後にバイパーに名称変更)」
デジタルカウボーイは温泉天国からのテクノコーシンお得意の萌えキャラ「ナナちゃん」を復活させたいたって普通のA350タイプ。しかしこのナナちゃん、リプ連あり、チェリ連あり、果てはウェイトカットありなど何でもアリの薬物中毒状態。
(余談だが、兄弟機マグニチュードに比べ、温泉天国は当時はほとんどBであった。ナナちゃん=Bなのか!?)
そしてまさかのメーカー未発表台、「バイパー」
蛇足だが、テクノコーシンから発売させた「バイパー」ではなく、「バイパー」という台の証紙をみてみればテクノコーシンだったというほうが正しいかもしれない。
こいつはチェリー連タイプと、今回紹介するデジタル8枚役タイプの二種類が出回ったが、本当に局地的であった。
そういう事情で、この機種がホールに出回ったかずはほとんどない。なので現役時代に打てた人はラッキーなのかもしれない。
このバイパー、通称「テクノコーシン最終兵器」とも呼ばれ、一部のホールで暴れまわった最狂マシン。
先ほども少し触れたが、本来のゲーム性はサミーの「DISCUP」などに近く、3択AT役をナビする穏やかなゲーム性なのだが、このマシンは演出のみならずリール制御を変更、メイン小役であるはずの3択8枚役を前兆にしてしまうといった恐ろしい仕様。
B物は数あれど、リール制御にメスをいれたのは、おそらくAIの3号機「グレートハンター」以来ではないだろうか・・・
連荘のシステムも過去のBモノオンパレード。吸い込みあり、上乗せあり。ウェイトカットもあった。
ちなみに、「デジタルカウボーイ」はリプ連がおとなしく、チェリー連が激しい。「バイパー」はチェリー連がおとなしく、「8枚役」が激しい。
30πマシンがどんどん摘発される中、さすがにメーカーも危機感を感じたのか、せっかくの新筐体はこの2兄弟専用となり、しばらく新機種を出さなくなった。
当時の時代背景はATからST(ストック機)へ。合法的に連荘させることができるマシンが台頭してくる中、このようなイリーガルなマシンに生きる道はなく、ほどなくしてテクノコーシンもこの機種を最後は大きく路線変更、ホールを鉄火場にしたマシンは時代と共に消えていった・・・
最終話 ラスターへ
次に出したのは筐体もゲーム性も心機一転。三号機などで主役であった集中機にATを重ねた仕様での、「ダブルインパクト」さらにはそれを改良した「キワメ」。
キワメは大ヒットとまではいかなかったかもしれないが、完成度も高く、テクノコーシン以来のヒット機種
になったのではなかろうか・・・
その後、あくまで合法な枠内でも過激な出玉を追及し、「神輿」や「セブンスナイパー」を出すが、いまいちヒットせず、社名もラスターに変更。
キングオブジャングルからダブルインパクトに受け継がれたテクノスピリッツは、左リールの「BAR7BAR」だけであった・・・
*Bモノ、裏ものとメーカーは一切関与しておりません。お約束ですが、ご了承ください。
つづきます




