ハコネハコイリアレコレ その2 ~モシモトラベル~ | かーぼんこぴー

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「モシモトラベル~ふたりで旅行に行ってみた~」

「ハコネハコイリムスメ」から物語がそのまま繋がる。プチミレの曲の主人公は碧さん彩奈さんらしい要素が入っていることが多いのだが、ハコネ同様この曲もほぼ本人。旅先の旅館で布団に入って電気を消した後の感じ。

音もハコネとは対照的に「輪郭のはっきりしない」音が中心で、異世界ワープでふんわり夢の世界に連れていってくれる。それめちゃくちゃ美味しそうだね・・・・

作詞は坂井竜二さん、プチミレでは他にはパレーディア。きらきらした景色が浮かぶものや、かわいくて丸いフレーズが特徴的に感じる。あとはカタカナの使い方だったり音には直接的にはでない文の表現の違いとか。カタカナなんてのは歌詞カードを見ればすぐわかるので是非探してみてもらいたい。

「枕もとに星を並べて 窓の外せせらぎの音 湯上がり美人な私たち」とあるが、これ歌詞カードでは「湯上がりビ・ジ・ン♡…なワタシたち」となっていて、より自分にうっとりしてる感じがうかがえる。

あとはそれだけでなく「お布団ダイビング!」しちゃうあたりも、ハコネの主人公と同じくちょっと大人ぶってる感じが出ている。

最初こちらも彼方さん作詞だと思ったのはそのためで、他にもハコネの「普段言えないこともなんでだか言えちゃうね」とモシトラの「今日はとっても不思議な夜 何だって話せちゃいそう」など通じるところがある。そういう点もまたシングル1枚の表裏の一体感を強めている。

パレーディアや、ハコネハコイリムスメよりもさらに「あおちゃんとあやち」っぽい。それっぽいんだけどそうでないところがまた巧妙。

別々の夢を目指しても毎年ココに来たいよね」や「ずっとずっと友達でいようね」の切ない感じ、聴いていて私は"卒業"というワードがなんとなく浮かんだ。

囁きのラップってすごいと思うんです。わたしははじめて聴きました。
おふたりとも吐息を感じる声というか。特にこういう時の碧さんの技術力たるや。ノイズキャンセルのできるイヤホンで、周りが静かな時に音量を小さくして聴くと真価を発揮する。夜でちょっと寒い屋外だとなお良い。

ラップだけじゃないんですが、伸ばした時の息の抜き方が凄く素敵。「ガールズトーク wa-cha wa-cha」「(同)mu-nya mu-nya」や「運命よりも奇跡だった記憶」「トモダチでいようね 永遠に…」など。

完全に余談だが基本的に三点リーダなのが「それめちゃくちゃ~」だけ「おいしそうだね・・・・」と点は4つ打ってある。

文末という点で追記するなら、「約束ね 約束よ」は全部歌い方が違うので比べてみるといいかも。他にも末尾の言い方が素敵なところがたくさん。歌い方について好きなところ上げてたらきりがないので一旦この辺に。


リリースイベント夜の部では、前のコーナーで使ったベッドをそのまま、二人並んで座って曲の雰囲気そのままで歌った。「約束ね?」「約束よ?」などふたり顔を見合わせて歌うのがとてもよい。
彩奈さんが歌ってる時に碧さんがリズムに合わせて揺れていたり、彩奈さんのリアルな(失礼)「それめちゃくちゃおいしそうだね・・・・」とか。

2番の「あれ?なんかお腹空いたなあ」はもともとラップ(全体の最後のみセリフというオーダー)だったが、彩奈さんが間違えたもののそれでOKということになって採用されたとのこと。これでいい。この方がいい。


「終わらない夜は続く」から「ねぇねぇもう寝ちゃった?」の重なっている部分、前者を本来二人で歌うところライブではちゃんと碧さんが途中で離脱して、パート分けでオケに頼らず歌い上げていたのがよかった。これ、1stライブのRadioホイップの時はそうなってなかったので実は進歩。

生歌これがまた凄い。曲の雰囲気(時間帯、色、空気)や主人公の可愛さと場面の美しさを表現しながら、マイクを通して直接人に聴かせるので腹からしっかり声を出しておられる。「ぬけがけなんて許さないんだから」の伸ばしなんて特にそうで、例えるならソロの「アールデコラージュ ラミラージュ」のような深みがある。

プチミレでこういうゆったりした和やかな雰囲気の曲がライブで披露されたのはこれが初めて。恋はみるくてぃはちょっとまた話が違うので。
ソロでも、特に碧さんの方はこのような夜のゆったりした雰囲気の曲が多くあるが、近いようでそれとは全く違う、プチミレにしか出来ない一曲。