ここからは冒頭しか出番がなかったサリエリさんも加わり、歌もダンスもパワーアップ。
さらに時代も大きく動き、、知識のない私ではついていけず無念…

第二幕 開幕
大司教に対しモーツァルトくんウィーンへ旅に出たいと訴えます
衣装もグレーでツギハギしたようなデザインで独特です。
ですが、前回、宮廷音楽家という地位を放り出し、旅路にでた温情を忘れたのか!と反対に。
それでも行くならクビだー!という脅しにこれで自由だー!と喜んでみせます。しかし背路を断ち、自分を追い込んでいるようにみえます…

「喜劇、悲劇」
お父様、お姉様の説得に対し(客席おり)自由を訴えかけるが悲愴感漂う
才能への自信と崖っぷちを感じました

ヨーゼフ2世登場
劇場支配人が新たな舞台の立ち上げにモーツァルトくんを推薦します
が、意見を求められたサさんは反対です。この時代の音楽は権力の反映。モーツァルトくんは相応しくないと。
こちらサさんも黒1色。光沢があり気品に溢れます。
ころころと衣装を変え、装飾に溢れるモくんとは対象的です。
結局、話題性と才能からモくん採用へ。サさんの不満が始まります。

ウィーンへ
歌姫アロイジアを頼ってコンちゃん家族も移住。ですが、妊娠中で頼れません。
亡くなったパパから残された遺産を使い下宿を運営。ピンクの宿娘姿も可愛らしい!

「恋が足りない」3姉妹の宿娘姿が可愛いです!パッと見お揃いですが、色もデザインもそれぞれ変えてます。AKBか!

そこに下宿したいとモーツァルトくん登場。
こちらも赤のパーカー風、中に金色の細工もありますが、とてもカジュアル。
前回ちやほやしたにも関わらずアロイジアを捨てパリへ旅立ったのでママからは厳しいです。
3姉妹に対し狼ではなく番犬になるなら泊めてやるというママ
二つ返事でなります!3姉妹だけでなくママも守ります!と調子のいいことを言いますが、信頼は取り戻せず…。パパが亡くなってからママの苦労が偲ばれます

せっかくのオぺラの立ち上げですが、練習に遅れてくるモくん
歌姫さまに遅刻するモくんを「奇才モーツァルトは変人であってこそ、変人でないモーツァルトなどモーツァルトではありません」評されます
迷惑をかけても許される人と許されない人ってありますね…
と思ったらモくん自転車に乗って登場!当時の最新のタイプでしょうが舞台上で乗り回します!自由~
サさんとは先生と不良生徒という感じ。
衣装は赤のスーツに黒の縁やレースでひらひらと
こんな破天荒な小僧(失礼)なのにオペラの構想や作曲など音楽に関してはその才能を見せつけられます。
サさんにとってはギリギリと妬ましい…なぜこんな奴にが音楽の神様に愛されてるのか…と言わんばかりの表情です。
そんなサさんにモくんは「笑顔になることってあります?」とお気軽な様子。お前のせいだー!と思いながらも日替わり?のギャグを披露。
一発目は不発でしたが、二発目で笑いをとりました。見てるこっちとしてはそんなあっさりと!と思いましたがシンプルな方が効いたのかもです。。


切り刻まれたプライド
サさんの弟子ジューシマイヤくんも登場し、モくんの才能に荒れ狂う心情が表現されてます。力強く歌いあげ、他の方から担ぎあげられるなどダンスも凄い!

オペラの練習の中、コンちゃんと恋仲に。
デート。2人帰り道、いい雰囲気です。
アロ様のことがありお互い複雑な気持ちですが、今は君だけだと言わんばかりの抱擁
ハピエンかと思いきや、ママに見られてしまいます。現行犯逮捕ー!
即、弁護士(サリエリの手下)登場。
私はパパ亡き後の後見人。アロ様に加えてコンちゃんにまで手を出すとは!本当なら逮捕だがこれにサインすれば示談にー
と手回しのよさ。
サさんの手の内のものにより嵌められた訳です。サさん優秀な手下をお持ちで!政治家にはしたくない!

コンちゃんは全く知らないのでこんな形の結婚は反対!とママに訴えますが、アロ様のことがあったので書面にサインで確約が欲しいママ。どちらでも結婚出来るなら良いでしょと。

モ様はコンちゃんにも嵌められたと嘆きのままサインをします。
僕の貴重なサインだ!大事にしろ!と
実際はとても書きづらそうで、あれだけの手回しの良さならボードを付けても…と思いました。

「一人で眠る夜に別れを告げて」
モくん、コンちゃんとの結婚をお父様とお姉様に報告します。あのモくんが結婚…!でもアロ様のことがありました
そんな複雑な感情の中、お姉様の後押し…!まさかの恋愛婚派(笑)
お姉様とコンちゃんの掛け合いが可愛い。アロ様よりこの義姉妹がほのぼのとして良いかもです
このお姉様により力付けられたコンちゃん書面をこんものー!とビリビリに。モくんは書面の内容より僕のサインが!笑と焦っておりましたが、誤解も解け晴れて恋仲へ
二人の愛も深まり、オペラも成功しと大団円になるんだろうな…と予想しても時代がそうはさせません。

ヨーゼフ2世がオペラに乗り気になりません。
「我が妹のマリーアントワネットも…」のセリフでルパン三世(宝塚)のマリーちゃんを連想し、、いかんいかん今回はシリアスと頭を切り替え。
実際お披露目公演という点からも全体的に固くて笑い箇所は少なかったかも?
この辺り薄紫色の衣装だったかな?偉い人と会う時だからきちんとしたのかなーと思った記憶がが

殺しのシンフォニー
サさんの嫉妬爆発といった感じで今まで出番少なかった分、強烈に印象に残します。
私は天才型より努力型の方に感情移入してしまうのでこの辺りからサさんよりになってしまいました。

眠れ、私の天使よ

モくん病床に…美人薄命とはいいますが、この才能をもつ彼がこんな若さで…と皆が悲嘆にくれます。
お見舞いにきたサさんも嫉妬しながらもその才能には叶わなかったので複雑な心情…
そんなサさんにモくんは「貴方の音楽が好きです」と言葉をかけます。
モくんにとっては当然のことを普通に言っただけですが、サさんにとっては自身の限界とその才能を妬んだ相手からの認められた言葉…
今までの苦悶から解放されたかのような表情にあぁと…


安らぎに包まれて★★★

死後(概念)の世界
それまでどこか憂いを孕んだモくん、嫉妬に駆られたサさん、コンちゃん皆が笑顔で歌います。
それぞれの歌も素敵なのですが、やっぱり笑顔の表情に魅入ってしまって!キラキラ星以降でしょうか。
ラスト笑顔ですっごく晴れやかになりました。

恋のディスタンス

衣装を着替えてダンスショーの始まりです。それぞれ魅力たっぷりですが、全体的にレベル高いな!と思いました。
中でも最後男役さんたちが踊ったのが黒燕尾?に金の刺繍で!すっごく佇まいがスっとしててカッコ良いのですが衣装的に闘牛士連想してしまったのが残念な頭です。バックに1人好みの方がいて目で追っていたのですが、メインではないので見切れてしまい…
ライビュの難点はここですねーやっぱり生の舞台上を観たいものです。

終わりは衣装を戻しての数人ずつ前へ出てのお辞儀でした。数段の階段はありましたが、大階段おりてきて欲しいー羽根つけて欲しいー寂しいです。
皆が並んだ時も段差や立ち位置など使ってましたが、舞台の狭さをようやく実感しました。
所構わず皆さまが立っているのは贅沢なんでしょうが、ロクモが終わってしまうという寂寥感でいっぱいになってしまって…

最後は新トップ礼真琴さんの挨拶で締めです。
悲しみと感動でいっぱいでしたが、緊張していた礼さん。「この度はロックミュージカル モーツァルト ○○貸切公演ー」で噛んでしまい、仕切り直しに。一気に笑いが広がり和やかなムードへ。
そうですね!スポンサー様の名前ですもんね。大切なところだ!ぶっちゃけTake2でも怪しい感じでしたが気にしない!
本会場のお客様、ライビュの皆さま、さらにはブルーレイ鑑賞中の皆さまに向けて「楽しんでますかー?」と。千穐楽を翌日に控えての公演、収録でしたが、千穐楽観劇できる方が羨ましい!それでもライビュでも新生星組の力が十分伝わってくる舞台でした!
礼さんのお言葉は簡潔で物足りない感がありましたが、舞台を思い起すだけでこの熱量でしたのですとんと終わってよいのかもしれません。

これが始まりでそれだけでもパワー溢れるのに、組として公演を増すごとに光輝いていくのですからそれを見届けたいと思わせられました。