どこの国でも3人と言うのは収まりが良い数字のようで、3大テノール世界ツアーをしていたこともありましたが、
イタリアでも3大女性歌手と呼ばれた方たちが居ました。
一人目はミーナ(1940~)クレモナの貴族出身で1958年デビュー、父親はオペラ歌手になることを望んでいましたが、大好きなポップスを歌いイタリアンポップスの女王と呼ばれました。長身で抜群のスタイル、頬にほくろが一つあるコケテイッシュ
な容貌から紡ぎだされるパワフルな歌声は、絶唱型とも言われ「クレモナの女虎」とも評されました。「砂に消えた涙」や「月影のナポリ」は和訳でも歌われ日本でもヒットしました。他にも幸せがいっぱい、グランデグランデグランデなど、総計一億五千万枚以上のレコード売り上げはイタリアで最多です。現在もCD製作などを行っています。2018年にリリースされたニューアルバムはイタリアでベストセールスを記録し、2024年9月にはファッションデザイナーのバレンシアガとコラボなどいまでもカリスマ的人気を誇っています。
↑ミーナの顔がプリントされたドレス。
二人めのミルバはフェラーラ近郊のゴーロの出身。赤毛だったことから「ゴーロの女豹」と呼ばれたそうです。貧しい出身だった彼女は、オーデイションで7600人もの応募者から優勝し、衝撃的なデビューを飾ります。代表作は「愛遥かに」(Da troppo tempo) この曲はウナカンツオーネでも時々歌われます。ウナの創始者のひとりである直村慶子さんが訳詞を付けられているのです。歌い上げる切ないバラードです。残念ながら2021年に亡くなられています。
オヌレラ・バノーニ(1934~)はミラノの製薬会社の経営者の娘に生まれ、ソルボンヌ大学、ケンブリッチ大学を卒業。とてもエリートだったのですね。その後、女優、歌手としてデビューしています。ミーナやミルバに比べて、名前が覚えにくいせいか、日本での知名度はいま一つですが、映画「オーシャンズ11」やテレビ番組「イタリアの小さな村の物語」のテーマ曲である「逢引き(L’appuntamento)を歌った人と言えばすぐお分かりと思います。イタリアではオペラが盛んなため、ミュージカルはあまり流行らないのですが、大ヒットミュージカル「ルガンテーノ」の主役に選ばれ、挿入歌「ローマよ今夜はふざけないで」を大ヒットさせたのもバノーニです。
今もご健在で、2年位前にサンレモ音楽祭にゲスト出演して「Vai Valenina」を歌っていらっしゃいました。
いずれの歌もドルチェ&ガバーナやボーダフォンのCMや映画やドラマの挿入歌などに今でもしばしば使われ、誰しもが一緒に口ずさめる国民的な曲だそうです。
2月の出番。22日の土曜日です。宜しくお願いします。

